うな重が好き。この世で一番好きな食べ物は断固としてうな重で、私の中での最後の晩餐メニュー候補トップ3に必ず入ってるのもうな重だ。
そんなうな重を食べるときは、なみなみならぬ気合いで臨む。
できるだけお店は新規開拓。事前に食べログでも調べつつ、必ず「いっちゃんいいやつ(一番良いやつ)」を頼む。贅沢をする時に妥協はしない。
しかし、東京世田谷区は梅ヶ丘にある「大和田」だけは例外だ。
わりと近所なこともあり、新規開拓どころか3〜4回は来てると思う。
そして、「いっちゃんいいやつ」ではなく、そこそこのランクの「大盛り」を頼む。
なぜなら…
すごいんだ! ここの「うな重 大盛り」は本当にすごいんだっ!
まるでドカベンなみの ごはん量。お重のフチギリギリになるボリュームで、もしもうな重に表面張力があるならば、決壊寸前の限界値。
このボリュームが、実に良い。「ちょうど良い」よりチョイ多めで、食べ終えたときの満足感がハンパない。
もちろん、うなぎも香ばしくて実に美味しい。肝吸いもグッドで、お新香もバッチリだ。ちなみになぜ「いっちゃんいいやつ」を頼まないのかというと、そこまで気合を入れずに、気軽に「最高の満足感」を得たいからである。バランスが良いのだ。
かつて、NHKのドキュメント番組にも出たことがあるほどの、日本屈指の名店(の支店)でうな重を食べたことがある。
期待値マックスで臨んだのに、ご飯の量が極端に少ないことがあった。1cmないんじゃないかってくらいの浅瀬の量。
鰻も骨だらけだし、満足感は皆無。どこが名店だと思ったりした。なのに食べログ評価は高得点。なんだかなぁ……と。
その点、梅ヶ丘の大和田は、その逆をいってる。まるでマリアナ海溝くらいの深さを誇るごはん量。そして圧倒的な満足感。
食べログ評価は「並」だけど、私の中では★4.5。これからも行くだろう。そして、大盛りを頼むだろう。
ちなみに大盛りにしなくても、けっこう多い。ボリュームに自信のない人は、小盛りにしておいた方が良いかもだ。