今日で禁煙してから1カ月。
一本も吸ってない。
というか。
吸いたいとなんて、ぜんっぜん思わない。
強がりとかじゃなく。
なんだったんだ、喫煙って。
なんだか裏切者のようだが、実際そう思うのだから仕方ない。
ニコチンってコワイ。
中毒だったんだな〜って。
話を戻して禁煙。
今にして思えば、辛いのは初日だけだった。
しかし、その初日にニコチンなしの電子タバコ「VAPE(ベイプ)」を手に入れたもんだから楽勝で乗り切った。
吸いたくなったらベイプの水蒸気を吸えばいい。
なんの苦労もなかった。
なんの苦労も。
強いて苦労を言うのなら、腹が減り、口寂しくなり、ついつい色んなものを食べてしまい、結果太るということだが、ダイエットを被せてしまえば問題なかろう。
チャンピックスの副作用も、わたし的には全然なかった。
変な夢も、もう慣れた。
こんなに簡単なら、もっと早くやっときゃよかった。
禁煙ってもっとツラいもんだと思ってた。
皆が「禁煙山」の登頂はツラいツラいと言うもんだから、かなり身構えて登り始めた。
でも、その山はスキップ10分で登頂できるくらいの山だった。
そんな感じだ。
でもまあ、禁煙できてよかった。
タバコでイライラしていた自分がいたなんて、うそみたいだ。
あのケムい喫煙所に率先して入っていった自分がいたなんて。
常に灰皿を探していた自分がいたなんて。
あのクサいタバコを吸っていた自分がいたなんて。
夢でも見ていたんじゃないか?
魔術にでもかかっていたんじゃないか?
おれはもう、目が、さめた。