羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

パンチの距離感と文章の距離感

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相変わらずキックの練習が楽しい。

日々、学んでいる。

少しずつ、少しずつ、上達している気がする。

 

 

しかし、このところ、ミットの時によく注意されるのが「距離感」だ。

距離感がおかしいと。

どうも私は「近い」らしい。

気をつけていても、途中から「だんだん近づいていってしまう」らしい。

距離感が上手にとれていないから、ジャブもストレートも「中途半端な位置」でヒットしてしまい、100%の威力が出ていないという。

 

距離感。

 

実は文書も同じである。

文書にも距離感があって、それを見誤ると読者のハートにヒットしない。

その距離感ってのは、どうにもこうにも「感覚」だと思う。

 

1年くらい前だろうか。

とある新人ライターさんの文書が、まさに「距離感」を見誤っていた。

どう考えても近すぎる。

一気に距離を縮めてきて、顔の真ん前で熱弁されるような感覚。

どうしようか……と思ったし、言いにくいことだけど、彼のためだし、はっきり伝えた。

 

「距離感がおかしい」と。

 

そのとき彼は相当なショックを受けていたが、数日経って修正してきた原稿は「完璧な距離感」になっていた。

その後の原稿も完璧な距離感。

なんと彼は1発でモノにしたのだ。

文章の完璧な距離間を。

天才だ。

 

キックの練習で距離感を注意されるたびに、そんなことを思い出す。

私もいつかはモノにしたい。

パンチの完璧な距離感を。

 

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