羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

ビックリするほど厚かましいオバさんが2回もオフサイドを喰らっていた

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とある近所の店に行ってみたら「入場制限」がもうけられていた。

狭くてゴチャゴチャしてる「密」的な店内がゆえ、一定の人数しか入れないようにしているのだ。

 

入店希望者は店の外で並ぶことになるが、きちんと余裕あるソーシャルディスタンスをとれるよう、店側が地面にテープを貼っていた。

ソーシャルディスタンス。

ソーシャルディスタンス。

そんな店の列に並んでいると……

 

「⁉︎」

 

突然どこからともなくオバさんが現れ、実にさりげなく、列をガン無視して店に入ろうとした。

サッカーなら、完全なるオフサイドの動きだ。

すぐさま入場制限を管理する店員さんが、ピピーッとばかりに動きを制す。

 

店員さん「あっ、すみません、いま入場制限しておりますので、列に並んでいただいて……」

 

オバさん「あっそ。じゃ、いいわ

 

もんのすごい嫌な言い方。

すっごい嫌なアクセントというか、まるでどこかの劇団員が「クソババア」を演じたかのような、「誰がどう見てもクソなババア」な言い方をして立ち去ったのである。

短いフレーズなのに、よくもここまでクソババア感を醸し出せるな……と感心するくらいの出来。

もしもクソババアに段位があるなら、余裕で三段はいく達人の域だった。

 

 

 

ともあれ、一瞬はピリリと緊張した店頭に、ふたたび平穏な時が訪れる。

先頭の人は、シュッシュと手を消毒している。

いいなァ。

オレも次、消毒しよう……と思っていたその時!

 

 

 

??「あのー、あのね、

 

 

 

なんと再び、先ほどクソババアを演じたオバさんが戻ってきた!

何かを言い忘れたかのように、再び店頭という名のピッチへと舞い戻ってきたのである。

一気に現場の緊張感はレッドゾーン。

そしてそのオバさんは、店員さんとのソーシャルディスタンスを十分に開けた距離から、ツバを飛ばしながら大声で こうのたまったのである。

 

 

オババ「あのね、私ね、買うもの決まってて。コーヒーフィルターが欲しいだけなの。あるかしら? もしあったら、それ取り置きしてもらって。少ししてから私また来るから、そしたら中に入らなくてもいいから、ここでお金の受け渡しして……っていうの、どうかと思ったんだけどね

 

 

 

 

は?

 

 

 

 

店員さんならびに、列に並んでいたソーシャルディスタンス軍全員が「は?」と思ったに違いない。

意味不明。

なんでオメーだけ特別扱いしなきゃならんのだ。

ダメに決まってんだろボケが!

 

しかし、あまりにも図々しいことを威風堂々とダイレクトに直球で言われてしまった店員さんは、その衝撃と混乱からか即答することができず、店内にいた主審的な女ボスに助けを求めた。

 

かくかくしかじか……。

 

審議……。

 

固唾を飲んで主審のジャッジを待つ我々……。

 

 

 

そして……

 

 

 

主審「ダメです。皆様と同じように、並んでいただかないと

 

ヨシャーーーッ!

 

 

そして、

 

 

ババア「あっそ。じゃ、いいわ」

 

 

再びキターーーーッ!

伝家の宝刀キターーーッ!

さすがはクソババア三段!

見事なクソっぷりだなぁ〜っ!

 

……とかやってるうちに、店に入ることができた。

わずか3分くらい並んだだけで、こんなにも強烈な厚かまし自分勝手ババアが攻め込んでくるなんてビックリだし、それに対応をしなくてはならないショップの店員さんには頭が下がるばかりである。

 

 

この前の地獄のドラッグストア行列の時も思ったが、理性というか、品位というか、己の欲望に率直すぎる自分勝手な人との遭遇率が高まっている。

人間の善悪がジャケットだとしたら、悪側をリバーシブルで着ているようなものである。

彼らのようにはなりたくない。

絶対になりたくない。

どんな状況であろうとも、理性と品位を保ちつつ、襟を正して生きていきたいものだ。