ふと冷静になって考えてみると、あまりにも「自然」というか「さりげない」というか。
気づいたら我が冷蔵庫のレギュラーになっていた。
いつの間にか「日常」になっていた。
明治の機能性ヨーグルト「R1」が。
常にR1がある状態。
そろそろ切れるな〜って時は、スーパーで4つとか6つとか一気に買う。
毎日飲むので賞味期限とか関係ない。
おそるべき回転スピードでR1は消費されていくから問題ない。
もちろん買う時、少しだけ躊躇はする。
なぜなら近所のスーパーでは1本128円で、3本同時なら368円。
これってけっこう高いよな……と思いつつも、「健康に良さそう」だし「続けることに意味がある」っぽいし、そもそも「うまい」しで買い続けてしまうのだ。
と、ここで思い出したいのは、ヤクルトの「ミルミル」である。
わたし、ミルミルが大好きで、できることなら毎日飲みたい。
「健康に良さそう」だし「続けることに意味がある」っぽいし、そもそも「うまい」しで幼少期から大好物なのだが、
「高い」
からいつも我慢しているのである。
だって3つ入りで300円。
たった100mlの飲料が、1本100円もするのである。
なんという高級品……!
なんというブルジョワ商品……!
そんなイメージが、はるか昔の幼少期から頭にこびりついているため、いつも買う時は清水の舞台から飛び降りる覚悟でカゴに入れる。
「自分へのご褒美」として購入するのだ。
ところがである。
R1の内容量を確認すると、1本112mlしか入ってない。
ミルミルの100mlとそう変わらない。
それなのに、ミルミルは100円なのに対し、R1は128円……。
どう考えてもR1の方が「高い」のだ。
ミルミルにしてみれば「なんでだよ!」という心境だろう。
R1の方がブルジョワ商品ではないか、と。
主張が矛盾しているではないか、と。
そりゃねえよ! と。
「なんでR1より安いオレを日常のルーチンに入れてくれないんだよ!」と。
しかし、彼の言う通りである。
R1を毎日飲む今の私に、「高いから」という理由は通用しない。
というか、今回、この両者を比べてよくわかったことがある。
それは……
R1は、懐に入るのが上手すぎる。
ミルミルは、そのへん不器用。
……ということ。
私は、あらためて、そんなミルミルのことを考え直さなければならない。
とりあえず3個入りのを買ってきたので、今日からしばしミルミルをルーチンに入れる予定。
その時の体調や心の変化次第では、もしかしたら、R1からミルミルへのレギュラー変更も十分にありうる。
ヤクルト軍の逆襲が、いま始まった。
長年の夢だった「毎朝ミルミル」の生活になる日も、そう遠くはないのかもしれない。