もしも絶対音感ならぬ「絶対鳥感」があるのならば、今の私はビンビンに冴え渡っていると思う。
ムツゴロウさんには負けるかもしれないけど、池中源太とはタメはるレベルでビンビン。
ピアノがあったら弾いている。
それはどうでもいいとして、インスタには書いたのだが、昨日、自分の中で「まぼろしの緑の鳥」だった野生のインコを激写した。
聞けば「ワカケホウセイインコ」という名前の鳥らしい。
この時、私は、「いるな」と思った。
違和感のある鳴き声を聞き、「あいつがいるな」と本能的に察知した。
カメラを持って外に出た。
月のクレーターをも撮れる愛機「ニコンP900」を首にかけて。
気配がする。
いる。
確実に、どこかにいる。
そのとき!
もう一度、声がした。
キィー、キィーと、南国風の鳴き声が。
いた!
わりとすぐに発見した。
緑のアイツが電線にいた!
とんでもなく遠い距離。
はっきり言って豆粒だ。
よくもまあ見えたものだと我ながら思う。
おそるべき視力。
この時だけは、マサイの視力を超えていた。
そして私は激写した。
スーパーズームで撮影した。
ゴルゴ13がターゲットを射抜くがごとく。
写真を見て、あらためて目標までの距離に驚く。
だが、私は、「感じた」し「見つけた」のだ。
本能的に察知したのだ。
本当に。
毎日スズメを見ているからか。
毎日スズメの鳴き声を聞いているからか。
やたらと鳥の鳴き声が耳に入ってくる。
スズメの鳴き声はもちろんのこと、カラス、ハト、オナガ、そしてホトトギス(←たぶん)。
いろんな鳴き声の鳥を、クリアに聞き分けている自分がいる。
まるで私が鳥になったかのように。
羽鳥だから、すでに名前は鳥なのだけれど。
いずれにしても、これはもしや、絶対音感ならぬ「絶対鳥感」なのではないだろうか?
いま、私は、人生の中で最も鳥に近づいているような気がする。
羽鳥豪史上最も鳥に近い羽鳥。