うっすら感じていた。
夏が終わりつつあることを。
しかしTシャツに短パンで過ごしていた。
時には朝っぱらからパンイチでベランダ掃除をしていた。
この週末なんて、かき氷を食べた。
空気中かすかに残る「夏の微粒子」みたいなものを全力で感じては、「大丈夫、まだまだ夏イケる!」と自分を奮い立たせていた。
ジョギング中、セミの死骸を見ては「ほら、まだセミいるし!」と安堵した。
認めたくないからだ。
夏の終わりを。
しかし今朝、ベランダに出て、ハッキリと悟った。
認めたくはないが、夏は終わったのかもしれないと。
だって、涼しい。
めちゃんこ涼しい。
もうエアコンいらないじゃんってくらい。
こんな気温で、パンイチ掃除なんて無理。
マジかよって……。
まず、もう、よそ行きで短パンだめかな。
近所ならまだしも、新宿とか短パンだめかな。
Tシャツ1枚もダメだよね。
それは物理的に寒いもんね。
バイクとなると、もう薄めのパーカーじゃ防寒できないのでは?
一足お先にコート出動なのでは?
まいった。
夏は終わったのかな……。
もう今、秋なのかなぁ……。
もしくは今日から秋になったのかしら。
とにかく。
長ズボンはきます。
でもまだロールアップは、するよ。
ロールアップできなくなったとき、ついに「冬」が始まるのだから。