今週のオレ、ちょっと調子ワルめで。
なんなら先週半ばくらいから。
つまるところ10日くらい。
100点満点中65点。
熱はない。
咳も鼻水もない。
喉だけに、違和感があった。
そいでね、きのう、病院行ったの。
総合病院的なデカいとこ。
そしたらね、なーんか、なんなのか。
よそよそしいっつーか、ディスタンスっていうか。
風邪でもない。
もちろんコロナでもない。
喉の炎症ですねと。
結局、お薬もらって。
そんで飲んだ……
のに、ぜんぜん良くならないの。
効いてる感ゼロ。
普通あるじゃん、「お、効いてきた効いてきた (嬉)」みたいなのが。
ないの。
明らかに何も効いてないの。
明らかに違う方向へボールを投げるピッチャーみたいな。
セカンドに向かって大きく振りかぶっちゃってるみたいな。
そっちじゃない、そっちじゃないよ〜っていう。
なんなら直前まで飲んでた、マツキヨで買ったお薬の方がゼンゼン効いてるくらいで。
こんなんで治るのかな……って思いながら飲んでた。
そしたら悪化。
断言してもイイ、かなり悪化。
もうツバ飲むのも痛いくらい。
痛さのあまり寝ながら「ギェホーッ!」って飛び起きるくらい。
朝ごはんなんて苦行。
喉を通るたびに激痛。
モノも食える喉ではない。
このままじゃ死ぬって、みたいな。
もう一度行った。
総合病院、オープンと同時に駆け込んだ。
「悪化しちゃったんですけど」って気持ちでさ。
そしたら昨日とは違う先生で。
ぶっちゃけ内心「助かった」と思ったけど、蓋を開けりゃぁ逆にダメで。
「はーい、口開けて」って言うからさ、
斜め45度を見ながらクチ全開で「アーン」てしてさ。
そしたらなんと!
ややバックステップ&のけぞり体勢、
メッチャめ〜っっっっっっちゃ距離とって、
その距離からライトで照らして
「腫れてますね〜」
ってさ。
お〜い!
見えたんか〜い!
ホントのホントに見えたんかーい!って。
先生の持ってる小さなライト、それレーザービームですか?って!
そのくらいのディスタンスだったんだよ?
もうね、これ、吉本新喜劇。
なんという茶番。
しかも、そんで、開き直ったかのように、
「ぼくたちね、喉の表面しか見ないで判断せざるを得ないんですよ。それ以上は、それ以上を見る耳鼻科さんに行ってもらったほうがいいかもですね〜」
って。
耳を疑ったよ。
耳鼻科に行けって。
耳だけにね。
とりあえずお薬は、昨日出した痛み止めより強い痛み止めにしておきますね、って。
抗生物質も出しときますね (←出してなかったんかーい)ってね。
怒りに震えてその足で、行ってきましたよ馴染みの耳鼻科に。
ベテランのおじいちゃん先生がやってる小さな小さな耳鼻科にね。
思えば何度も何度も風邪の時は、この病院に助けられてきた。
「はい、羽鳥さん、こっち座って待ってて」
ぶっきらぼうな対応が、またイイんだよなぁ〜……。
そして、私の番になった。
おじいちゃん先生は、触診して扁桃腺の腫れを確認してから、ギロリと喉の奥を覗き込んだ。
そしてひとこと。
「お〜、でもこの前より腫れてないね。大丈夫、大丈夫!」
まじかよドクター……!
なんと、何ヶ月か、それとも何年前か、前回のオレの喉を覚えていたのである!
そして、丹念に喉の奥めがけてクスリを塗り、鼻水の出具合もチェックして……と。
なんという安堵。
全てを委ねられる安心感。
メッチャ細かいところまで診てくれるメカニックさんにメンテしてもらってる乗り物の気分というか。
このお方は、この町の、守り神じゃ……。
お薬は、シンプルだった。
自信を持って、「これとこれ」みたいな。
長年の経験が行き着いた究極にして最小限の処方というか。
なんというか「意思」を感じる。
医者だけにね。
それに比べて総合病院。
もうね、なんか自信なさげな攻め方というか。
お薬の専門家じゃないけれど、戦い方が逃げ腰だなと。
弱気、もしくは安牌、あるいは暴投、悪送球。
そんな処方の違いも感じつつ。
おじいちゃん先生と、おじいちゃん先生が出してくれたお薬のおかげで、いま体内点数は80点。
ものすごい勢いで上昇している。
欽ちゃんの仮装大賞の「ンべ、ンべ、ンべべべべべべ!→ファンファーレ」みたいに。
まだまだ完璧には程遠いけど、昨日に比べたら天国だ。
ありがとうおじいちゃん先生。
次からは、まっさきにおじいちゃん先生のところへ行くようにします。