風が強いからそう感じるのか。
そうであると信じたいが。
今朝、ベランダに出たところ、明らかに風や温度や湿度や香りが変わったと体全体で察知した。
昨日もサワヤカではあったけど、まだかろうじて夏だった。
机の引き出しの奥深くに「夏」があるような感じの夏だった。
しかし今朝は、「夏」ではない。
もちろん「秋」ではないけれど、灼熱ムンムンな「真夏」ではないのだ。
夏は終わりに向かっているのか。
いいや、そりゃ間違いなく折り返し地点は過ぎて終わりに向かっているのだけれど。
それにしても急。
「徐々に」を知らないのかってくらいに。
日本の夏はあまりにも短い。
いいや、日本の「真夏」は、あまりにも短い。
かろうじてたぐりよせられる夏を、わたしは最後の最後まで堪能したいと思っている。
ひまわりよ、枯れている場合ではないぞ。
太陽よ、秋物を着るのはまだ早いぞ。
せめて。
今月いっぱい。
31日まで。
夏のままでいてください。
できれば真夏をよろしくお願いします。