旅先での餃子チェックは餃子ライターの常識だぜ!
……とか言いつつ、今回初めて、旅中に餃子を食べる気になった。
なぜならば、ものすごくうまそうな店構えの餃子屋さんが目の前にあったからだ!
ごめんくださーい!
店内は狭いカウンターのみ。
接客は必要最小限のハードボイルドスタイル。
注文したのは餃子とビール。
そしてまもなくやってきたのが……
これだ!
なお、出てくる前に「醤油、酢、ラー油」のタレを作っていたら、店のハードボイルド女将が
「みそも。ぜんぶ。ぜんぶ混ぜて。そのほうがうまい」
と、必要最小限の単語のみで形成される、まるでAIのロボット音声のような口調で教えてくれたのでそれに「サー、イエッ、サー」くらいピリリとした気持ちで従った。
店内に漂う一種独特な緊張感。
そして……
まずは、プレーンから……が私のセオリー初手なのだが、女将に見つかると「ゼンブツケロと言っただろ!」とブチギレされそうなので、マッハの勢いで口に放った。
お味は⁉︎
ふむ……。
このフニャり具合……。
なんか食べたことあるぞこれ。
そう、実は過去に「神戸餃子」は食べたことある。
どこのお店かは忘れたが、確実に神戸餃子は食べたことある。
それとほとんど同じ味がする。
ふにゃふにゃ具合もまるで同じ。
して、いよいよ……
女将の推す「味噌ダレ」で食べてみたが、なるほど確かにこれはウマイ。
味噌ダレあってこその、この餃子。
このコンビでないと成立しない系のバランスであり、唯一無二の味。
こういう「ふにゃふにゃ」かつ「味噌ダレ」なのが神戸餃子なのだね。
前もこんなんだったし、神戸餃子、見極めたり!
ごちそうさまでした!
──そして数日後の今。
このブログを書くにあたって、私が過去に食べたと思しき神戸餃子を調べてみたところ……
なんとまさかの……
「ひょうたん」だった〜!(笑)
そりゃ同じ味だわ。
なにが「神戸餃子見極めたり!」だ。
ひょうたんの味を見極めただけだろ。
ともかく自分の「餃子の味記憶力」に乾杯。
最近はビールが美味く感じる。
また味覚が変わったのかな。