入店。
蕎麦屋というより喫茶店的な雰囲気。
いいや、甘味屋というべきか。
蕎麦よりあんみつがよく似合う内装だ。
「どうぞお好きな席へ」
2人席に着。
注文したのは「もり」650円。
「もり一枚で〜す」
熱いほうじ茶をシバきながら待機。
ちなみに「ざる」は700円。
のりがあるかないかだけで価格が変わる「もりざる問題」であるが、50円の増だけで済ませるのは良心的と言える。
そんなことを考えていたら、蕎麦湯と共にもりが着。
薬味の皿をよく見ると、「ひとくちおろし」が付いている。
気の利いた味変要員の登場に思わずニヤリ。
まずは白いそばだけをすする。
うむ。
いわゆる典型的な「更科」だ。
つゆは、だしの足腰がしっかりしてて非常に美味。
蕎麦と合わせると、これまた良。
ただし。
絶望的に少ない。
蕎麦の量が、一般的な店の70%といっても過言ではないくらいに少ない。
フサフサ髪の男が出てきたと思ったら「アレ?」的な毛量とでも言おうか。
ハーフマラソンを走る意気込みだったのに1500メートル走だったみたいな。
二口ほどで、折り返し。
もっと私はズズッていたい。
ズズビバズビズバ奏でたい。
店内BGMに「星に願いを」がかかっていた。
私は願った。
蕎麦に願った。
もう少し多くしてもらえませんか? と。
しかしながら、それとは裏腹に「つゆ」は一般的な店の1.5倍はあった。
おかげさまで、蕎麦湯プレイは長持ちできた。
まるで、ゆっくり温泉に浸かるが如く。
次に来る時は「大もり (800円)」だな。
松月庵
03-3392-0766
東京都杉並区荻窪5-18-9
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