7ヶ月前に購入したMADなカラーのスーツケース。
その名も、RIMOWA(リモワ)の『クラシックキャビン』。
↓詳しくはコチラ↓
【MAD】RIMOWA(リモワ)クラシックキャビンの黒を買いました〜! - 羽鳥商店
一生モノと決めて購入したのに、なかなか出動の機会がなく7ヶ月も温存。
しかし遂に……時がきた!
ということで、さ〜てパッキングでも始めるかァ〜♪ とカバンを開こうとするも、開かない。
ガッチリ鍵がかかっているのだ。
しかも右と左、それぞれに3ケタ暗証番号つきのカギが。
てことは、右3桁、左3桁を思い出さねば使えない。
とはいえ3桁。
誰にだって「いつも使う3桁の数字」、ひとつやふたつはあるものだ。
心で口笛を吹きながら、いくつかトライしてみるも……開かない。
真新しい銀色のボタン、1ミリも動く気配なし。
なんという強固なロックシステム……と感心している場合ではない。
「この3桁は間違いない」という “絶対的3桁” も、まるでかつてバレーボール男子日本代表にいた身長205センチのブロッカー、通称『ノブコフ205』ばりのブロックで、ことごとく私の3桁クエスチョンに「NO」とアンサーしてくるのである。
もちろん「205」も はじかれた。
それはさておき、本気で困った。
なにせ、何度も言うが「この3桁は間違いない」という3桁を左右に入れてもダメなのだ。
片方だけダメとかいう次元ではなく、両手いっぱいに広げたノブコフ205が立ちふさがっている感じなのである。
「どうすんのコレ……」
私は実際にそう声に出し、顔を青くしながら、ひとり部屋に佇んだ。
考えうる3桁の数字は出尽くしていた。
もちろん「初期設定」の数字も試した。
この話のオチは、そんなところではない。
一体全体、7ヶ月前の私は、右と左にどんな数字を設定したのか。
もはや敵は自分自身。
過去の自分と自問自答する哀れな男は、いつしか「999回試せばいつかは正解する」という恐ろしくアナログな手法をとるアホなハッカーのごとく、001から試そうとしてい……たその時!
ま、まさか……
このボタン、形状からして……
押すのではなく……
横にスライド……?
絶対的自信のある3桁を入れ……
横に……
!!!!!!!!!
と、見事、7ヶ月ぶりにコンニチハ〜と相なったのである。
私が今回学んだことは、「999回試せばいつかは正解する」なんて地道なものではなく、「押してもダメなら引いてみな」だ。
皆様も、ゆく手をはばむ何かの壁にぶち当たった時、思い出してほしい。
「押してもダメなら引いてみな」と。
そして、ノブコフ205のことも。