キックボクシングの練習後。
いま痛めている左脚にプシューっと筋肉痛のスプレーを吹いていた。
脚の生え際。
ケツに近い。
アッ、ほらやった。
案の定、負傷箇所とは関係のないケツにスースーのが付いちゃった。
まったくもう……と自分に呆れるもの束の間、
スーーーーーーッ!
ちめたい。
いや、涼しいと言うべきか。
まるでシリにエアコンが付いたかのごとく、スースーとシリが涼しいのである。
これは……!
もしかしたら夏になったら使えるライフハックかもしれないぞ?
こんな冷却の方法、なんかオシャレだぞ。
そんなことを思いながらニヤニヤし、私はケツの心地よさに身を委ねていた。
ズボンを履いても涼しかった。
しばらくの間、涼しかった。