いやー、つかれた。
本当に疲れた。
出し切った。
出し切ったので、とりあえずの悔いはない。
2023年4月23日、キックボクシング「第12回Stand upアマチュアin東京」における私の相手は、
なんとまさかの、私のデビュー戦の相手だった寒河江 (さがえ)選手。
調べてみると、前回戦ったのは2021年の3月7日(※その時のインスタ投稿はコレ)。
およそ2年ぶりの再戦となる。
ただ、このカードが発表された時、私は「やはりな」と思っていた。
※なお、カードが発表されたのは今週の月曜日だった。
というより。
この話は試合後に寒河江さんにも話したのだけれど、今回の大会に私がエントリーした時から「寒河江さんになるかもな」と思っていたのだ。
その予感は、エントリー翌日、ジムのトレーナーさんに「なんとなくだけどデビュー戦の相手になる気がする」と漏らしてたほど。
私と寒河江さんは、2021年の戦い以後、インスタグラムでお互いをフォローし合う仲となり、お互いの行動は筒抜け状態。
寒河江さんが仕事で出張してたり、うまそうなもん食べてたり、なんか試験みたいなことに挑戦してたり、キックの大会で勝ったり負けたり、はたまた練習の様子を動画でアップしてたりすることも、すべて日常的にチェックしていた。
そんな寒河江さんが今回の大会にエントリー……しようかどうか迷ってる投稿も、そしてエントリーした投稿も当然ながらチェックしており、「やはり、きたな」と思っていた。
「たぶん、寒河江さんになるな」という予感を信じ、練習時は常に寒河江さんのことを意識していた。
シャドーの時も、サンドバッグの時も、想定していた相手はサウスポーの寒河江さん。
これで違う人だったらどうするんだよ的な思い込みだけど、なんだか確信めいたものがあった。
ちなみに寒河江さんは、私と戦った以後も様々な大会の試合で勝ちまくり、ついには2022年度における「第12回K-1アマチュア全日本大会~アマチュア日本一決定オープントーナメント~」のマスターズ部門で優勝。
わかりやすく言えば、日本一強いオッサンになっていた。
※参照↓
CHAMPION | K-1アマチュア(甲子園/カレッジ)公式サイト|立ち技格闘技イベント
それを知った時の私は、心の底から「すげえな寒河江さん」と素直に尊敬。
そして、「オレも寒河江さんみたいに日本一になりたいな」と思うようになった。
それから練習して、練習して。
そろそろ試合に出ようかな、とエントリーしたのが今回。
ところがエントリー後、なにやら仕事のほうがクソ忙しくなりそうな気配がムンムンしており、「これが最後の試合になりそうだな」てな塩梅に。
最後ならばと、プロの選手たちが参加する激しい練習の「プロ練」にもチャレンジした。
泣きそうになるほど辛かったけど、並の練習では寒河江さんに勝てないと思ったので、なんとか耐えた。
そして迎えた今日。
こりゃもう、寒河江さんの「テクニック」vs私の「根性」の戦いになるなと踏んでいた。
とはいえ、いくつかの作戦は立てていた。
まずは、浜川会長に教わった、スイッチの小さな左ミドル。
続いて、松永トレーナーに「武器なんだから蹴りまくれ」と言われた右ミドル。
そして金子トレーナーに助言された「スッと出す右ストレート」。
最後に、龍馬トレーナーと練習した「左に回っての右ハイキック」。
この4本柱で勝負しようと思っていた……のだけれど、やはり試合になると興奮して、全てを冷静に出せるわけではない。
とはいえ、今回、手応えがあったのは、まず右ストレート。
「あ、当たった!」となった。
あとは、ヒザ蹴り。
これはデビュー戦の時にも当たっていたので、パンチが来たら出そうと狙っていた。
そして最後に、「会長直伝の左ミドル」。
けっこう面白いように当たって、1ラウンド目からもっと左ミドルを多用してれば……と少し後悔。
結局、試合の結果は、ドロー1の、赤2本。
私は青なので、2-0で寒河江さんの勝ちとなった。
試合後、寒河江さんと感想を語り合った。
やはり寒河江さんは強かった。
けど、私のことを成長してると言ってくれた。
私はパンチをもらいすぎた。
もう少し、ガードを固めて、パンチを防いで、まんべんなく攻撃できたら、もしかしたら結果は違ったかもしれない。
くやしい〜!
けど、日本一のマスターズ選手相手に、ここまでできるようになったのだから、なんだか少し自信はついたし、また挑戦したくもなってしまった。
仕事が落ち着いたら、またやりたい。
今度こそ、寒河江さんみたく日本一にも挑戦したい。
けど、とりあえずは、仕事。
戦うべきは、まず仕事。
ひとまず、区切り。
寒河江に始まり寒河江に終わった、キックの競技チャレンジ第一章。
二章があるとすれば、目指すはオッサン日本一だ。
寒河江さん、ジムの皆さま、ありがとうございました!
▼今回の試合の写真集