先日。全般的な「美容」に詳しい知人と美容談義に花を咲かせていたところ、「おでこのシワ」の話になった。
ヒアルロン酸の注射を打つとかだったかな?
いいや、「フグの毒を入れる」とか言ってたような気も。
いずれにしても、シワが消えると。
ただし永遠ではなく、2、3ヶ月はシワがなくなるのだとか。
そんな話だった。
「やるといいかもよ? きっと良いよ」と勧められた。
だが私は、「いや、やらん」となった。
まるで侍のごとく、「否 (いな)」と表明。
それは何故 (なにゆえ)なのかと問われたので、拙者はこう答えた。
「変顔できなくなるなら、やらん」。
目をナメクジのように笑い細め、おでこにシワをよせまり、顔はやや「森真一のモノマネをするコロッケ」気味な、あの変顔のひとつができなくなるなら嫌だと。
みなさまは、私が綺麗に若々しくなる姿なんて求めちゃいない。
みなさまは、私がかっこよくなる姿なんて求めちゃいない。
今の私に求められているもの。
たぶんそれは「おもしろおじさん」という役割。
かっこよくないが、笑えるおじさん。
その武器がひとつ使えなくなってしまうなら、注射は無理。
笑わせることができなくなるくらいなら、タコ八郎みたいに、おでこシワが入ってたってかまわない。
つまり。
「美しさ」と「面白さ」なら、私は面白さをとったのだ。
あなたなら、どっちとる?