決してそのファミレスに不備があったわけではない。
単に私の認識のズレだと思う。
ファミレスに過度の期待をしてしまっただけだと思う。
でも、そのハンバーグが来た瞬間、「え?」となってしまったのであった。
どうしてもハンバーグが食べたかった。
クッタクタに疲れ果てていた。
自炊する気力も時間もない。
よって、とあるファミレスに立ち寄った。
私がファミレスに行くなんて珍しい。
それほどの極限状態でもあった。
注文したのはチーズの入ったハンバーグ。
メニューの写真は、ものすごく美味しそうに見えた。
ホッカホッカの、トロ〜リ! みたいな。
それとライスを単品で注文。
ほどなくしてやってきたのは……
えっ……。
ライスはいい。
ライスは全然問題ない。
ただ……
なんだろう。
このスカスカ感。
なんというか、盛り付けが適当。
ファミレスにそんな期待をするほうが間違っていると今では思う。
でも、私、自分で調理する時も、盛り付けにはかなり気を使う。
盛り付け具合で美味しさも絶対に変わると思うから。
食事ってのは、目から味わうものだから。
そんな “盛り付けウルサいおじさん” のワタシ的には、
このスペースが解せなかった。
なんなんだこのスペースは。
なぜ空けてるのだ。
サッカーに例えるなら、ゴール前にFWが走り込めるくらいのスペースが空いている。
ハッシュドポテトが相手DFを “引き付けている” というか。
いずれにしても意味不明なスペース。
ここに「縦方向にクレソンの1本」でも添えてあれば見栄え的には良かったかもしれない。
満足度も飛躍的に向上したであろう。
なんならパセリでも良かったかも知れない。
何かで埋めて欲しかった。
もしくは、もう少し整理して、そのスペースを感じさせないようにしてほしかった。
あと、
この付け合わせも、なんだか物悲しい。
「え」と思って、あらためてメニューの写真を見たら同じものが写っていたのでファミレス側にはなんの落ち度もないのだが、いざ現物としてコレが来ると「え」となってしまったのであった。
なんだろうこれ。
お弁当みたいな。
なんというか……。
せめて、「ほうれんそう」とか。
贅沢に「にんじん」とは言わない。
彩りとしてはニンジンが欲しいけど、そこは我慢。
でも、ほうれんそうくらいなら、なんとかなったのではないか。
無理なのか。
物価高の今、むりなのか。
また、コーンにチョイチョイ入ってる枝豆もまた物悲しさに拍車をかけていた。
味的には、おいしかった。
チーズはとろーり。
枝豆入りコーンも美味しかった。
ハッシュドポテトも美味しかった。
でも、このスカスカハンバーグに1000円以上も出すのは、なんだかものすごく物悲しかった。
これで1000円もするのか……と。
これが物価高のニッポンなのか……と。
だとしたら、2倍払って、もっとちゃんとしたレストランでハンバーグを食べれば良かった……となってしまったのである。
今後は中途半端はやめて、「自炊」もしくは、「もっとちゃんとしたところ」で食べるようにしたい。
メリハリをつけていきたい。