私のThreads (スレッズ)をチェックしてくれている方なら、このところの異変をご存じのことだろう。
※↓参照
Go Hatori (GO羽鳥) (@mamiyak46) • Threads, Say more
私、ある時から、スレッズは「手書き投稿のみ」にした。
その経緯を、ものすごく簡単に説明しておきたい。
先に、最短距離で説明するなら、「嫌がらせのため投稿制限がかかっていた」のである。たぶん。
なぜ「たぶん」なのかは、スレッズを運営するMETA社が、問い合わせを受け付けてくれないからだ。
機械的にクレームは聞いてくれるが、詳しいことは聞いてくれないし答えてくれない。
なので「たぶん」としてみたが、おそらく私の推理は正しいと思う。
ここから、やや詳しく書いていく。
少し長くなるので、お時間のある人のみ読んでほしい。
ことの発端はInstagram (インスタグラム)だった。
フォロワー3万人以上の人気グルメアカウントが、私の撮った渾身のチャーハン画像を無断でパクった。
ご丁寧にメンションが飛んできたのですぐにわかった。「この方より提供がありました」的な紹介をされていたのだ。
問題の投稿に飛んでみると、こんな説明がしてあった。
ハッシュタグ「# ⚫️⚫️⚫️(←そのグルメアカウントの名前)」を付けて自慢のグルメ写真を投稿してください。
タグ付けされたグルメ投稿から、選りすぐりの写真を紹介させていただきます……みたいな。
当然、私は 「# ⚫️⚫️⚫️」なんてタグを付けて投稿した覚えはない。
そもそも、そんなグルメアカウントの存在すら知らなかった。
つまるところ、このグルメアカウントは他人が撮った写真のみで運営されており、挙げ句の果てには、自分で決めたルールすら無視して、なんの許可も取らずシレッと無断使用してフォロワー3万人以上も集めている外道だったのである。
他人の褌 (ふんどし)で相撲をとる輩(やから)が心の底から嫌いな私は立腹し、私の写真が勝手に使われた投稿に対し「すみません、画像の使用を許可した覚えはありませんが……」とコメントつけた。
しかし、1日経っても何のリアクションもないので、こんどはDMで 「画像の使用を許可した覚えはありませんが……」的なメッセージを送った。
相手の出方によってはロケットニュースの記事にもなるぞという打算もあった。
しかしながら、これまた1日経っても2日経っても反応なし。
問題の投稿もそのまま掲載されているまま。
一体どういうつもりなのかと、あらためてDMを送ろうとした時、メッセージが送れない的なアラートが出た。
何度送ろうとしてもダメ。
ならばと、あらためて私の画像をパクった投稿に対しコメントを残そうと思うも、それもダメ。
これはもしや──。
ブロック的なことをされている??
人の画像を勝手に使い。
指摘してもそのまま使い続け。
直接クレームを入れたら即ブロック。
こんな酷い話あるか。
あまりにもヒドすぎるうえ、人間的にもヤバいヤツである可能性が非常に高いので、ネタにする (戦う)のは諦めることにした。
その後、スレッズで自分の書いた記事を投稿しようとすると、「できません」とアラート。
何度やっても「できません」となる。
スレッズ自体のエラーかなと思うも、別アカウント (女装家スーパーレイ)では普通に投稿できる。
何が悪いのかと、いろいろ試した。
まず文字の投稿がダメ。
URLの投稿もダメ。
ただし、画像の投稿のみはOK。
なんなんだこれは。
少し調べてみると、そういう症状たまにあるらしく、さまざまな解決法が書いてあった。
スマホの再起動。
ログアウト → ログイン。
アプリの再インストール。
すべてやったけど、何も改善されず。
その度に何かを投稿しようとするも、そのたびにアラートが出る。
そして、何回かに一度、「このコミュニティを守るためにあなたの投稿は制限されています」的なアラートが出るようになった。
その文言について調べてみたところ、とんでもないことが書いてあった。
いわく、私は、誰かに対し、いやがらせのコメントなりメッセージを送りつけたと。
その誰かは私を運営元 (META社)に訴えたと。
私が送ったメッセージも確認した上で、META社は私を「攻撃主」とみなし、投稿を制限した……みたいな流れらしい。
思い当たるふしはある。
スレッズではなくインスタだが、私はクレーム的なコメントをつけた。
私はクレーム的なDMを送った。
2度目のDMを送る前に、もうコメントもDMも送れない制限がかかっていた。
たぶんこれが原因。
でも、これはスレッズではなくインスタ……と思ったけど、スレッズもインスタも運営元はMETA社で同じ。
インスタで起きた問題が、それそのままスレッズにも影響したっぽいのであった。
スレッズに何かを投稿しようとすると、「この制限は⚫︎月⚫︎日には解除されます」みたいなアラートが出るように。
でも、持ち前の「待ってられない性格」と「押してダメなら引いてみな精神」が炸裂し、ヤケになった私は「もうスレッズは手書き (画像)のみにする!」と宣言し、今に至るのであった。
その後、もうここまでされたら、せめて傷跡のひとつでも付けてやろうと思い、META社に画像の無断使用を訴えた。
機械的な選択式フォームに入力しただけだが (こういう対応しかしてくれない)、無断使用されてると訴えた。
しばらくしてMETA社は「あなたの訴えに対する証拠が不十分なので受け付けない」と、機械的に英語のメッセージを送ってきた。
META社に対しても腹が立った私は、相手のアカウント、相手の投稿、DMのスクショに加え、だいぶ昔に撮った問題の「渾身のチャーハン画像」のURLもほじくり出して、「これでどや」と再提出。
しばらくすると、「あなたの訴えは通りましたので、問題の投稿は削除されましたが、アカウントを削除するまでには至りませんでした」みたいな英語メッセージが届いた。
まあいい。
というか、もういい。
私の愛する渾身のチャーハン画像が守られただけマシ。
もうこれ以上は時間の無駄。
私も、その「3万人オーバーの人気グルメアカウント」に対し金輪際2度と関わってくれるなよとブロックした。
ことの経緯は以上であるが、何気に私は感謝もしている。
私はキャリア25年の漫画家であり、私に近い人なら、私が「もっと描かないと」と常日頃から漏らしていたことを知っている。
実は数年前から「どうしても描きたい漫画」がある。
ちょっとした長編漫画。
具体的に「描こう」と思ったのは5年くらい前だから構想5年だけど、 ある意味では構想22年。
天下を取るくらいのつもりで描きたい。
私にしか描けない漫画を発表したいのだ。
しかし。
いつも商業誌で4コマ〜半ページ〜1ページ〜4ページあたりの仕事しか受けていない私にとって、長編漫画は「100メートル走者がフルマラソンに挑戦する」くらいの感覚。
漫画家人生25年なのに、最長でも50ページの作品しか描いたことがない。
そもそも生まれついての短距離走者なのだ、漫画家マミヤ狂四郎は。
そんな悩みを解決するには、長距離に挑戦するトレーニングを積むしかない。
答えはひとつ。
毎日描くこと。
でも、それをするにも時間がなくて、続かない。
悩む毎日。
本当は今年 (2024年)の前半に発表しようとしていたけど、いろいろあって延期せざるを得なくもなった。
「手が長編漫画に慣れていない」のと、描かなさすぎて「絵が定まっていない」のも悩みのタネ。
「こういうタッチで描きたい」というのは定まっているのだけれど、それに手が追いついていない。
10回描いて1回「その味」が出たらラッキーな感じ。
プロ漫画家としては、この「狙い」を百発百中にする必要があるのだ。
そんな時に舞い込んだ今回の「画像しか投稿できない事件」。
いざメモと筆ペンを使いモノを描き投稿していると、とても楽しい。無条件に楽しい。
無地のハガキにイラストや漫画を描いて雑誌に送りつけていた「投稿戦士 (ハガキ職人)」の感覚が蘇ってきた。
デジタルではなく、手で紙に描けば描くほど、「漫画家マミヤ狂四郎」本来の姿に戻れている感覚がある。
なので、いろいろあったけど、私は「私のチャーハン画像を無断転載したうえ、嫌がらせをしてきたフォロワー3万人超えのグルメサイト」に対して感謝もしている。
良いきっかけを与えてくれてありがとう。
あなたは今後も他人のふんどしで相撲をとる人生を送ればいい。
わたしは自分のふんどしで天下をとるつもりで生きるから。
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