そのタッパーを見た時、衝撃を受けた。
知り合いの料理人の、そのまた知り合いの料理人の家に行った時、彼が冷蔵庫から出したのは上の写真のような薄いタッパー。
そしてその中には、ネギ、小ネギ、あとは大葉とか、そのあたりの薬味が整理整頓されて入っていた。
なんて美しいタッパー。
そしてなんて美しい保存法だろうか……と、シンプルながら超ド級の衝撃を受けたのであった。
薬味である野菜の下にキッチンペーパー。
そして上にもキッチンペーパー。
ちなみに野菜は、あらかじめ洗っておいて、よく水を切って(拭いて)おく。
いつなんどきでも薬味が必要になった時、即出動できる体制になっているのだ。
また、このように保存したほうが「長持ちする」とのことで、実際に私もマネして何回分か運用してみたが、本当の本当に長持ちする。
特に小ネギの長持ちっぷりはケタ違いの一言。
小ネギ299円で「高いな」と思つつ購入するも、何日も何日もかけて、最後の1センチまで使い切ったので「むしろ安いな」と思ったほど。
他にも長持ちするものがないかと、いろいろ独自に研究もしてみた。
きゅうり。だいこん。にんじん。しょうがなど。
いずれも、普通に冷蔵庫に保存しておくよりも長持ちした気がするけど、やはり「薬味」である野菜を入れた方が長持ちすることも経験でわかった。
なので、やはりこれは「薬味タッパー」なのだ。
使い終えたらフタして冷蔵庫へ。
比較的薄いタッパーなので嵩張らない。
なによりも、このタッパーのおかげで薬味を楽しむことが増えた。
ネギや小ネギも、「サッ」と出して、包丁で切って、「サッ」としまうだけ。
こんな方法があったのか……と衝撃を受けると同時に、彼みたいな人が真の料理人なのだなと最大限のリスペクト。
ちなみにタッパーは100均で100円で売ってた、いたって普通のタッパーである。
モノを「どう使うか」が最も大切ってことを深く考えさせられた一件であった。