ちょっと今回は真面目な話。
毎月、月刊BugBugって雑誌で漫画を連載している。
漫画だったりコラムだったり、何かしら描き続けて25年目になる私のライフワーク的な雑誌だ。
15年ほど前からは、時事ネタを扱った漫画連載を描いている。
常に下品なオチになるギャグ漫画だけど、ある意味では「風刺漫画」なのかもしれない。
毎月、今くらいの時期になるとBugBug編集長から「ネタ出し」のメールが届く。
ありがたいことに、「こんな時事ネタどうですか」的なニュースのリストを送ってくれるのだ。
日本のニュース。
世界のニュース。
いろいろあるけど、ここ数年、ギャグ漫画にしづらい時事ネタが多い。
「アホだなぁ」と笑える時事ネタが非常に少ないのだ。
日本だったら、事件、事故、スキャンダル。
いろんな人が傷つき。
いろんな人が消えている。
それはもう天変地異が起きているような勢いで。
世界を目にしてみてもそれは同じ。
いや、もっとダイレクト。
ロシアとウクライナは戦争をし。
イスラエルとパレスチナも戦争をし。
ついにはインドとパキスタンも戦争みたいなことをおっ始めた。
ぜんぶ「前からくすぶっていた両者」だ。
となると次は……となってしまう。
ネットの治安も本当にヤバい。
すぐそこにある詐欺。
以前までが「たまに落とし穴のある野原」だとしたら、今は「地雷だらけのトンネル」を進んでいる感じ。
もし「そんな大袈裟な……」と思う人がいたら、単に気付いていないだけである。
自ら照らした懐中電灯の光がある場所しか見えてないから、すぐ横の暗闇の中に何が蠢 (うごめ)いているのか見えていないだけである。
もしくは、それらに慣れてしまい麻痺しているだけである。
ネットから離れても無駄。
今度は詐欺の電話がかかってくる。
彼らはAIを巧みに使いこなし、「アナログ → 最先端デジタル技術」という予想外の二段攻撃で今日も誰かを騙して巨額の富を得ている。
悪い奴らは、本当に頭が良い。
もしも安全に暮らしたいなら、文明のかたまりでもあるスマホを今すぐ窓からブン投げた方が良い。
今号はどんな時事ネタを扱えるだろう。
そろそろBugBug編集長から時事ネタのリストが届く頃だ。
私の漫画にマッチする時事ネタはあるだろうか。
ちなみに、同誌における私の漫画のオチの8割以上は、「キン●マ」か「チ●ポ」である。
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