
私は東京生まれの東京育ち。
でも心の故郷はカンボジアとベトナムだと思っている。
その一方、常に心の半分は遠く離れたアフリカのケニアにある。
ほとんど毎日、私のケニアにおける相棒である、ケニア人タクシードライバー・チャオスと連絡をとりあっているからだ。
あるいは、マサイ族の戦士・ルカをはじめ、そのほかのマサイ族とも連絡をとりあっている。
なので、ケニアが今どうなっているのか、リアルタイムでよくわかる。
今ケニアのナイロビは反政府デモで大変なことになっているらしい。
チャオスによると非常に危険で外に出るのも大変なのだとか。
ちょっと調べたら、たくさん出てくる。
こんな状況なので、ポテトの取材も、街カフェ(紅茶)の取材もしばらくはお休み。
チャオスには、外には出ない、別のネタで今月は行こうと、いま作戦を練っている。
一方、ナイロビから遠く離れたアンボセリにいるマサイ族のルカならびに、ルカの村の仲間たちからは、かなり「のどかな話」が寄せられてくる。
ケニアも広い。
地域によって温度差はあるようだ。
私が毎月初めに送る原稿料。
無事に受け取れたら海外送金機関から「受け取られました」みたいな通知が来るのだが、しっかりチャオスはナイロビ市内まで行き受け取っていた。
けっこう命懸けでお金を取りに行った気もする。
でも、家賃や生活費、彼もお金は絶対に必要。
お金がないのも命取りだし、お金を取りに行くにも命懸け。
チャオスは命懸けで家庭を養い、命懸けで生きている。
とにかく安全に。
とにかく気をつけて。
常にチャオスに声をかける。
私は日本に住んでいるけども、PCやスマホ越しだと、「近所のチャオス」と連絡を取り合っているような気がして、私もナイロビにいるような気分になってくる。
部屋の中でチャオスとチャットしていたら、外がやたらと騒がしい。
「消費税廃止!」とか「増税やめろ!」とか、リズミカルにどんちゃん騒ぎで、住宅街の中を大勢でパレードしていた。
有名な政治家がマイク片手にラップするかのように踊りながらスローガン(?)を刻んでいた。
どこの政党なのかは言わないが。
これもまた、ある意味では「反政府」なのかもしれないが、なんだかなぁ……と正直思う。
一方、現状の国のあり方についても、なんだかなぁ……と思う。
こう言ったら反感を買うかもしれないが、私には、彼らが政治ではなく、「選挙という名のゲーム」をしているようにしか見えない。
彼らはちゃんと市民によりそう「政治」をしているのだろうか。
してくれるのだろうか。
なので私は、かなり冷めた目で日本ならびに政治を見ている。
そして今日もまた、たぶん私はチャオスと連絡を取り合う。
命懸けの状況のなか、命懸けで生きるチャオスと、我々は「何を伝えられるか」を考える。
深刻なニュースは他のメディアにまかせよう。
我々でしか伝えられないことを記事にしよう。
それが我々のスローガンだ。
私は日本いるけども、心の半分はケニアにある。
どうか平和になってほしい。
ケニアも、日本も、世界すべてが。
