
試合前の減量期は、神のように崇め、その美味に感動し、心の底から「ありがとう」な存在だった冷凍庫の中のガリガリ君。
試合後の今──。
申し訳ないが、なんの魅力も感じない。
なんなんだろう、この身勝手な感情の違い。
あまりにもわがまますぎる。
でも。
今はマジでガリガリ君よりシュークリーム。
だって、事実として、うまいから。
罪深いから。
罪は美味だから。
人が思う「うまい」とかは、シチュエーションみたいなものもだいぶ左右されると思う。
ようするに環境にだいぶ左右される。
自分の置かれている環境によって、だいぶ感じ方も変わってくる。
これって、いろんなことの基本になっている気がする。
重なる部分たくさんあるのでは。
今の常識は、明日違うかもしれない。
今の考えは、明日違うかもしれない。
そんなことを考えながら、私は冷凍庫の上の方に陣取るガリガリ君を見つめている。
次に食べるのはいつになるだろう。
その時またガリガリ君は神になれるのだろうか。
──またなれるのだ。
その時が来たら。
またガリガリ神さまが復活するのだ。
その時が来たら。
|
|
![[冷凍] 赤城乳業 ガリガリ君ソーダマルチ 63mlx7 [冷凍] 赤城乳業 ガリガリ君ソーダマルチ 63mlx7](https://m.media-amazon.com/images/I/61esO2C5OsL._SL500_.jpg)