羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

「人は1ヶ月で変われるのか?」&「言われて嬉しい言葉」

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のうはポールダンスのステージだった。

この日のために、ちょうど1ヶ月前から、すべてを投げうってほぼ毎日練習。

ポール仲間内で「スタジオに住んでいるのではないか?」と揶揄されるほど狂ったように練習していた。

 

なぜなら完全ゼロからスタート。

いいや、むしろマイナスからかも。

しかもスピードの速い難しい曲。

 

今日知ったことだが、振り付けしてくれたポールおじさんこと佐藤さんは、当初「やめたほうがいい」と言おうとしていたらしい。

なぜなら本当に速すぎるから。

でも「羽鳥さんが『やりたい』と言うから」、あえて何も言わず見守っていてくれたそうな。

 

 

さらに私の苦手な「ダンス」も私の希望でとり入れた。

しかもそれ、超高度な振りのダンス。

インスタのオススメに出てきた振り付けで、一目惚れしたダンス。

「私もああいうふうに踊りたい!」

 

 

とんでもなく高い山。

普通なら無理。

でも私は普通ではない。

「できるかどうか」ではなく「やる」のだ。

「やる」と決めないと、絶対に「できない」。

あれこれ逃げる理由を見つけるのではなく、真正面から立ち向かう。

やるのだ。

 

 

まずはステップ練習から始まった。

チャールストンというステップと、クラブステップなるステップをマスターしなければどうにもならんとのことなので、数日間はそれだけ狂ったように踏んでいた。

 

 

1週間くらいしたら慣れてきた。

より難しいラストのフリは、さすがの私も本当に「無理なのでは」と諦めそうになったが、お見本のダンサーの動画をスロー再生で見まくって、なんとか動きを理解した。

 

 

最初は8割くらいのスピードで。

頭に入ったら9割。

でも本番は100%なので、早め早めに等倍で練習した。

 

 

ポールを使った練習も同時進行。

覚えの悪い私だが、なにせ本番まで時間がない。

「今私は拉致されていて覚えなかったら殺される」という想定で必死に覚えた。

※よくこういう設定で取り組むことが多い。

 

 

ポールでうまくいかないところは佐藤さんにアドバイスを聞いた。

その言葉を参考に、再び死ぬ気で練習した。

一方、ダンス部分は、私だけの孤独な戦いになっていた。

 

 

私を知る人なら私が「踊れない芸人」ばりに踊れないことを知っている。

そんな私が1ヶ月の猛練習で踊れるようになるのか?

 

記事のネタ関係なく、シンプルに「自分はどこまでできるのか」という疑問への挑戦だった。

46歳のおじさんは、果たしてどこまでできるのか。

“真剣” を文字通り実行したらどうなるのか。

 

 

だんだんできるようになっていく自分がいる。

できなかったことができる喜び。

逆に、前にできたことが、なぜかできなくなるもどかしさ。

一進一退。

とにかく必死。

「脱力」「伸ばす」「止める」「大きく」「メリハリ」

日ごとに練習のテーマが増えていく。

 

 

本番1週間くらい前。

ダンス部分を見た佐藤さんが「すごい」と言ってくれた。

本番数日前あたりで「脱力」「伸ばす」も出来るようになった気がする。

 

 

 

 

かくして本番がやってきた。

 

 

 

 

実はリハーサル後の本番直前に変えたフリもある。

そこは完全にぶっつけ本番。

 

興奮していたのでよく覚えていないが、仲間が撮ってくれた動画を見る限りでは、完璧でないものの、それなりにできていた。

 

あれだけ練習したステップはグチャグチャになっていた実感があるけど、ノリだけでカバーした。

 

 

全身全霊で踊りきった。

すべてを出し切った。

楽しいステージになったと思う。

完璧ではないけれど。

 

 

 

ステージ後、お客さんから声をかけられた。

 

「元気が出ました」

 

そう言ってくれた。

 

 

 

昔から、記事でも漫画でも、「元気が出た」というメッセージを頻繁にちょうだいする。

辛かった時に、私のアホ記事やクソ漫画を見て笑えたとか、助けられた、そういうメッセージが多い。

本当に嬉しい。

一番嬉しい。

ライター冥利に尽きるし、漫画家冥利に尽きる。

 

 

お金をいただくプロのポールダンサーになって3戦目。

本業と同じ、私の望む嬉しいお言葉をいただくことができた。

 

文章でも漫画でもポールでもダンスでも、私の使命は「元気になってもらうこと」なのかもしれない。

 

 

ちなみにこの日、私はポールを始めて「2年と2日」の日だった。

ポールダンサー3年生が始まった。

師匠・佐藤さんの振り付けは今年が最後。

次のスーパーレイ演目からは、私自身が振り付けすることになった。

 

 

また「元気が出ました」と言われるような振り付けを、今度は私が考えなければ。

できるだろうか?

踊れるだろうか?

いいや。

「やる」のだ。

 

 

灼熱のポールダンス

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