羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

Luup (ループ)を使う側の人間になってみようかな

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日、タクシーを使った。

自宅までメーター1000円以内の距離なのに、私は精魂尽き果てていた。

 

倒れるほどではないが、完全に心が折れていた。

もう電車に乗ってから自宅まで徒歩なんて無理。

 

「そんなになるまで追い込むなよ」という話ではあるが、追い込まないと気がすまない。

私はそういう生き物なのだ。

 

 

タクシー乗車中、ループに乗ってる人を車窓から見た。

その時ふと思った。

今まで微塵も考えなかったことを、電撃的に感じた。

 

私も、ループを使う側の人間になったほうが良いのでは?──と。

 

 

胸を張って「乗ってます宣言」できない雰囲気があるループ。

私の中では、決して良いイメージではない。

バイク乗りとしては、危なっかしい存在。

政治的な怪しさも感じる。

なーんか、乗りたくない。

そもそも、あんな小さなタイヤ、段差とか怖いし。

だから乗らなかった。

 

 

でも。

 

 

法的に認められている。

そこらじゅうにスタンド (?)はある。

警察が公式に使い始めたりもしている。

あやしさ云々通り越して、たとえそれが強引だとしても、もはや「浸透」している(させようとしている)。

 

つまるところ、そこに「手段」がある。

 

それを使わないのはどうなのかと、昨日、タクシー車内で考えていた。

 

 

ゲームの世界の中に、その移動アイテムがあったとしても、私は使わないのだろうか。

いや、使う。

きっと使う。

 

ならば。

現実世界において。

まるでゲームの裏技みたいなあのアイテムを、フルに活用すべきなのでは。

 

 

いろいろな信念はあるにせよ、変な意地を張って「あれはダメだ」と言い続けるのはどうなのか。

一度も使っていないのに拒否するのはどうなのか。

使い込んでいないのに非を語るのはどうなのか。

 

それは単にアップデートできていないだけなのではないか。

 

 

 

人間、動物、植物とは、順応することによって生き残る生物である。

アップデートを繰り返すのが生物である。

 

 

私の著書に、物書きとしての師匠が「あとがきにそえて」を書いてくれたことがある。

師匠いわく、私は極めて順応性の高い生き物なのだそうな。

だからすぐ海外の現地に溶け込み、あっという間に住民・仲間になる。

深い深い懐に、すっと瞬時に潜り込む。

その立場でしか知り得ない情報をどんどん掴んでは発表していく。

その「溶け込み」ができない師匠としては、それがただただ羨ましい、と。

そう書いてくれていた。

 

 

一方、ここは海外ではなく日本。

今この日本というステージに、浸透しつつあるモノがある。

きっとこれからも増えていく。

 

なぜ使わないのか。

 

その答えは。

 

単に私が「いまこの世の中の流れ」に応じられるようアップデートできていないからなのでは……と思ったのだ。

 

 

 

ポール仲間にループを使いこなしている人がいる。

キック仲間にもループを使いこなしている人がいる。

 

どちらも私よりはるかに若者ではあるが、私は素直に「すごいな」「順応性高いな」と感心していた。

その一方で「でも俺は……」と心の中では思っていたけど、昨日、その考えがパキッと折れた。

 

 

今の日本は、昔の日本ではない。

いつまでも「昔のまま」で良いはずがない。

私も「今の日本」に順応しなければ生き残れない。

 

 

正しい使い方をしていれば、胸を張っても良いのではないか。

なんなら「ループの神」くらいになるまで使いこなすのもアリなのでは。

 

たとえ人からどう思われようと、私は生き残りたい。

 

考えを、あらためる。

 

大幅に、アップデート、する。