羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

鍋の裏が好きだ。特に中華鍋の裏。

f:id:gohatori:20251012203659j:image

の裏が好きだ。

少し汚れていたり。

キズが付いていたり。

コゲていたり。

 

しかし単に汚いだけでなく、“なるべく綺麗に扱おうとしている感” のある表面についた「こびりつき」とか、たまらない。

 

 

仕事してる感がある。

生活を感じる。

人生すら感じる。

 

 

哀愁。

貫禄。

人生。

 

 

特に好きなのが中華鍋。

鉄鍋。

リアルなキズ、リアルなハゲとヤケ。

とりわけ明確なる年季を感じる。

親父の背中のような。

 

 

中華鍋は薄く油を塗って保管せねばならない。

ゆえに、道具棚に入れる前にオイリングする。

テッカテカになる。

キラリと光るほどの光沢。

新品では絶対に出せない、年々増す、にぶい輝き。

それもまた人生のような。

顔のシワから感じる人生みたいな。

 

鍋って人間そのものなのではないか。

表面 (おもてめん)は外面 (そとづら)で。

裏面は内面。

 

テフロンは、あじけないな。

私は、鉄鍋でありたい。