
運動していない日は、ほぼない。
月に数日あるかないか。
あとの日は、すべて何かしら体を動かしている。
キックボクシング、ポールダンス、社交ダンス。
朝に練習して夕方にも練習……なんて2部練もある。
ポールダンスなんて通いすぎて、スタジオに「住んでる」と揶揄される始末。
キックも、たぶん私は他の会員さんよりみっちり練習してると思う。
なぜそこまでやるのか。
できないからである。
ヘタクソだからである。
人よりも圧倒的に運動センスがないからである。
高校の時は、英語と並び、体育でも留年しかけたほどの運動オンチ。
おまけにリズム感もない。
だからこそ、人よりも、人の2倍、人の4倍、いや、人の10倍はやらないと、人様のレベルに追いつかないのである。
頭で理屈はわかってる。
でも、それ通りに体が動かない。
だからこそ、体に染みつけさせる必要がある。
何度も何度も反復して。
ダンスの場合、バカだからフリを覚えられない。
本当の本当に覚えられない。
だからこれまた体に覚えさせるしかない。
考えなくても勝手に体が動くくらいになるまで染み込ませないと本番で何もできなくなるのだ。
そんな運動オンチの私だけど、ひとつだけ得意なことがある。
それは、「続けること」だ。
しかもそう簡単にあきらめない。
しつこい、と言い換えてもいい。
まだやるのか、と。
やるのだ。
できるようになるまで。
しつこくしつこく、諦めることなく。
何度も何度も、何度でも。
なぜそこまでやるのか。
自分の思う理想に近づきたいから、それだけだ。
キックなら強くなりたい。
上手くなりたい。
試合で勝ちたい。
ポールなら綺麗に舞いたい。
回りたい。
ステージで輝きたい。
社交ダンスなら踊りたい。
いろんなダンスをマスターしたい。
私がリードして踊らせてみたい。
なりたいことだらけ。
やりたいことだらけ。
だから明日も明後日も、私は練習に勤しむ。
1歩でも理想に近づくために。
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