羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

【誕プレはリクガメ】「お前なら育てられる」親友の直感から30年。愛亀モトラと私の終わらない旅

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名の読者様より、うちのリクガメモトラとの馴れ初めを書いてほしいとのリクエストがあったので、簡潔に書いてみたい。

 

1. 始まりは制服のポケットから

すべては私が16歳の誕生日。

別の学校に通う親友のエヌ君が私の実家を訪ねてきた時に始まった。

 

彼はあろうことか、彼の高校の制服のブレザーのポケットから一匹の小さな亀を取り出し、「これ誕プレだ」と言い放ったのだ。

 

「生き物は困る」と拒む私に、彼は「お前なら絶対にずっと大切にしてくれる。だから託す」と、根拠のない自信とともに亀を置いていった。

 

なぜ彼が亀を持っていたのか、そしてその亀はどこから来たのか。

詳細は今も謎のままだ。

 

だが、目の前には現に命がある。

私は腹をくくり、飼育を開始した。

 

 

2. 名前の由来は「憧れのバイク」

当時、私が熱烈に憧れていたバイクがあった。

ホンダの「モトラ」である。

戦車のような無骨なデザインが魅力の名車だが、中古車でもプレミアがついており、高校生が手を出せる金額ではなかった。

 

ふと目の前のリクガメを見ると、その小さくも力強い佇まいが、欲しくてたまらなかったバイクの姿に重なった。

 

「私のモトラは、この亀だ」。

 

そう直感した私は、彼を「モトラ」と命名した。

結局、本物のバイクに乗ることはなかったが、私の傍らにはいつも「リクガメのモトラ」がいた。

 

 

 

3. 全校生徒が読んだ「作文」の縁

それからウン十年。

驚くべきことに、30年ぶりくらいに再会したエヌ君は、本物のバイクのモトラに乗っていた。

「ウチのモトラも元気だぜ」と言うと、彼はビックリしつつも嬉しそうに「まだ生きてるのか! さすがだぜ」と言った。

 

 

彼がなぜ、あの時私に亀を託したのか?

その理由は、私が中学生時代に書いた一編の作文にあった。

 

当時、私は「姉が放置したウーパールーパーなどの動物を、私が代わりに世話した話」を国語の授業で書いた。

それが教師に激賞され、全校生徒にプリント配布されたのだ。

それを読んだエヌ君は「こいつなら最後まで育てられる」と確信したのだという。

※だからと言って生き物を誕プレにするのはどうかと思うが。

 

 

ともかく彼の直感は正しかった。

30年経った今も、私とモトラの生活は続いている。

 

エヌ君はモトラに乗り。

私はエヌ君からもらったモトラを育て。

 

エヌ君との縁もまた、今もこの亀の中に生きている。