
ご存知の方もいると思うが、私、この2カ月間、先生みたいなことをやっていた。
職場にインターンの子がやってきて、その教育係が、結果的に私だったのだ。
ずっと教えていた。
しかもその子、韓国人の大学生。
日本語がかなり達者で、難しい言葉も普通に使う。
それなのに、独学で日本語を学んだというのだから驚きだ。
若いのに、真面目で、いい子で、しかも優秀。
まあ、それはさておき。
何を教えていたのかというと、まずは言葉の使い方。
言葉の選び方に近いかも。
文法というより、“ちょっと惜しい” 表現が多かったので。
あとは一番大事なところで、「これは論文じゃない。記事なんだよ」という話。
ロケットニュースという媒体に修行に来た以上、ただ正しいことを書くだけではダメ。
教科書的な文章や論文のような構成ではなく、そこに “あなた自身” が出てこないとロケットの記事にならない。
「あなたの気持ち」
「あなたが体験したこと」
「あなたの視点」
それが入って、初めてロケットの記事になる。
だから私は、何度もこう言った。
「もっと自分を出していいんだよ」
背伸びしなくていい。
難しい言葉で固めなくてもいい。
むしろ、そのままの視点、ありのままの言葉のほうが面白いし、その方が伝わる。
目的は書くことじゃない。
「伝える」ことなんだよ、と。
そんなようなことを教えていた。
そして最後の日。
「お疲れさま」ということで夕食に連れていき、いろいろ話したのだが、最後にひとつだけ、どうしても伝えたいことがあった。
私はこう言った。
「若い時にしか書けない文章って、あるんだよ」
これは本当にそう思う。
若いうちにしか許されない文章、若いうちにしか出せない熱量や視点というものがある。
そしてそれは、大人になってからでは絶対に再現できない。
30代、40代、50代になってから “若い文章” を書こうとしても、正直、きつい。
恥ずかしいし、どこか無理が出る。
だからこそ、若いうちに書いておいたほうがいい。
その時にしか出せない感性で、その時にしか書けないものを、ちゃんと形にしておいたほうがいい。
若い時の作品って、未完成で、方向も定まっていなくて、荒削りだったりする。
でも、それこそが若さだと思う。
むしろ、そこを出したほうがいい。
若い人ほど、つい背伸びしてしまう。
大人っぽく書こうとしたり、知っている風に見せようとしたり。
気持ちはすごくわかる。私もそうだった。
でも、無理に大人ぶらなくていい。
「自分はまだ何も知らない」
それくらいのスタンスで書いたほうが、結果的に面白くなることも多い。なぜなら、本当に知らないからこそ書けることがあるからだ。
若い時にしか書けない文章がある。
若い時にしか描けない作品がある。
そしてそのチャンスは、一度過ぎたら、もう二度と戻ってこない。
だから今、その瞬間にしかできないことを、ちゃんとやっておいたほうがいい。
──そんな話を、彼女に伝えた。
先生として、いいことを教えられたのかどうかはわからない。
でも、伝えるべきことは伝えたつもり。
今回の「教える」という経験を経て、彼女と共に、私自身も学びが山ほどあった。
教えることで、私も意識する。
結果、私も成長する。
貴重な機会をカムサハムニダ。
お疲れ様でした。
引き続き、がんばれ!🤜✨🤛
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