
やればやるほど楽しくなっていく。
ポールダンス、どうやら私には水が合っていたようだ。
なぜ同僚の佐藤さん(通称・ポールおじさん)が10年も続けているのか、少しわかった気がした。
誘ってくれてありがとう。
やればやるほど面白くなる。
ステージに立てば立つほど反省もするし、「こうなりたい」というビジョンも明確に見えてくる。
うまくできた時の快感はもちろん、何より純粋に楽しい。
やっぱり自分は演者側の人間なんだなと改めて思う。
最近は、ポールダンスがプロレスのような感覚になっている。
ステージは、私にとってプロレスのようなもので。
お客さんを意識しながら戦う場所。
真の敵は自分自身であり、同時にお客さんをどれだけ高みへ連れていけるか、そういう勝負でもある。
1人で表現し、演じるものではあるけれど、私の中ではそれは「表現という方法を使った戦い」であり、だからこそ非常に楽しい。
感慨深いこともある。
実は私、ものすごい昔、魔術師になりたかった。
ミスターマリックを神のように崇め、毎週末デパートのおもちゃコーナーの奥にある手品コーナーに通い、実演販売のお兄さんに顔を覚えられるほどの手品少年だった。
いつかマジシャンになりたいと思っていたが、あるとき挫折し、夢は遠ざかった。
憧れだけが残った。
先週末のステージで、そんな手品を、ポールダンスに組み込んでみた。
なんなら、ものまね的なニュアンスも入っている。
思えば、小2のころはコロッケさんに憧れ、本気でモノマネ師になりたいと思っていた。
平常運転のポールダンサー・スーパーレイでは女装も入れる。
幼少期、少年期、青年期と、実はちょいちょい女装をしていた。
なので何ら抵抗も違和感もない。
ひとつひとつの技は、私の中ではプロレスや格闘ゲームの必殺技。
基本技でどれだけ魅せるか。
大技を入れるタイミング。
構成は、そのまま「戦術」みたいな感覚になっている。
思っていた以上にポールダンスは懐が深く、絵を描いたり文字を書いたりすること以外の “私の表現” を全部詰め込むことができる。
魔術師になりたかった。
モノマネ師になりたかった。
ダンサーになりたかった。
女性アイドルになりたかった。
武術家になりたかった。
プロレスラーになりたかった。
超人になりたい。
私のポールダンスには「なりたかった」が全部詰まってる。
きっといつか、
自分がなりたかった “スーパーレイ” になれると信じて。
今日も私は、練習に向かう。
