もう出オチというか、タイトルの通りの話なのだけども、いちおう詳細を説明しておきたい。
時は中学生時代。
通称 “男子が一番バカな時期” こと中2。
邦楽に全く興味のなかった私が買うCDは、「ゲームのサントラ」か「プロレス入場曲」という、実にオタク偏差値の高いものだった。
ドラクエとかFF?
そう思った人、甘い。
ゲキアマ。
ドラクエとFFなんてもちろん。
そんなの当たり前の話で。
たとえば。
そうね。
ナムコのアーケードゲーム (ゲーセンのゲーム)のサントラとか。
SSTとかZUNTATA等の「ゲームミュージックバンド (?)」のCDとか。
ゲーマデリック!
分からないでしょう。
ゲームミュージックオタクにしかわからないと思います。
で、そんなゲームサントラの中でもお気に入りだったのが「テトリス」のサントラ。
一応書いておくけど、セガ版じゃない方のテトリスね。←ここ、ものすごくオタクくさい。
それが、あまりにもヨスギテ。
もうね、「クラブ」以上の爆音で聴いていたんですよ。
「ズンズン」と床が跳ねるくらいの。
なぜそんな近所迷惑なことが可能だったのかというと、うち、パチンコ屋に挟まれていたんですよ。
そもそも両隣が爆音なんですよ。
なのでウチが爆音しても隣は何も聞こえない。
ウチの前を通った人たちは「なぜこの家はテトリスを爆音で流しているのだろう?」といぶかしく思っただろうけども。
ともかく、それほどの爆音。
余談だが、どう爆音を楽しんでいたのかというと……用意するのは重さ5キロくらいある重厚なスピーカー。
けっこうよさげなスピーカーなのだけど、フリマで激安でゲットした。
で、その重厚スピーカーを横に並べて寝かすと、「ちょうど両ケツがスポッと入るイス」になる。
スピーカーの窪み (硬い網が、ベンチっぽくて最高だった)に座る感じで。
となるとさらに「ケツから爆音がズンズンくるイス」になるわけで。
スケベ椅子と双璧をなす、とんでもないイスなわけで。
それに座った上で、真正面からもダブルのスピーカーで爆音を浴びる。
これでストⅡ (格闘ゲーム)やるとマジやばい。
キャラが倒れる「ズドーン!」って音とか、その衝撃波で私自身が倒れそうになったりも。
ともかく、中2の私は、ある意味では「爆音小僧 (バクオンコゾー)」だったのである。
そしたら。
ある時。
頭にタオル巻いた仕事着の親父 (瓦屋)がドドドと部屋に入ってきて。
バチンッてCDコンポのCD再生をオフにして。
「うるせえ!」ってぶん殴ってきたんですよ。
でも、本当にうるさかったから、私は何も言えず……。
──そんな過去の光景を、先日、知人とテトリスの話をした時に思い出したんです。
いい思い出です。
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