羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

とある親友と「もんじゃ」の話 / 東京人ともんじゃ焼きの関係

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友「70歳の方がもんじゃ焼きというものを食べてみたいというので、一緒に月島へ行ってきました」

 

──ほう。

 

親友「もんじゃって、2、3回目ですが、満足感を得られない謎の食べ物ですよね

 

──まあ、たしかに。

 

親友「その人も、“一体何を食べたのか分からない” と言っていました」

 

──え、そんなに?

 

親友「何よりも驚いたのが、これだけ外国人観光客が多くて、日本もGWで、天気は晴れだと言うのに、月島のもんじゃストリートはとっても空いていました。人気のない食べ物なんでしょうね

 

──うーむ、作ったり食べたりする難易度は高い気がしますが……

 

親友「あれは本当に謎の食べ物です

 

──こんなタイミングで話すのもアレなんですが……私、東京人じゃないですか。

 

昔よく、編集さんと飲み行ってて。月島とか行ったら、「東京人のマミヤさんが作ってくださいよォ」なんて言われてました」

 

親友「私もその場にいたら羽鳥さんに頼みます」

 

──しかも、私、もんじゃ、実は超うまく作れちゃったりするんです。東京人だからなのか。

 

家の近所に仲の良いお好み焼き屋さんがある時代があって。そこのスタッフさんにもんじゃの作り方など習ったこともありますし。


というか子供の時から、家でも「もんじゃ」が出てきたこと何度もあります」

 

親友「下町ではないのに、もんじゃ食べてましたか。下町の食べ物かと思っていました

 

──そうなんです。当時のウチは中目黒。特に下町でもないのに、家で普通にもんじゃ出てきたんです」

 

親友「それ羽鳥さんちだけでは?」

 

──わかりませんが、もんじゃって楽しいんです。お祭り気分で楽しい。楽しみながら食べる料理。

 

今日はもんじゃだよ。ワーイ! みたいな。

 

親友「大阪とかの『たこパ』みたいな感じですかね?」

 

──親父がいない日とか、もんじゃになる率が高かったです。

 

親父はそういう食べ物が嫌いでしたし、母は楽がしたいからです」

 

親友「もんじゃって楽なのですか?」

 

──楽だと思います。生地とホットプレートを用意すれば終わりですから。お好み焼きより楽な気もします。

 

また、もんじゃなら、楽 (たの)しい上に、楽 (らく)。具材は安い。子供も喜ぶ。作るの簡単。何から何まで最高なんです。

 

親友「羽鳥さんがもんじゃに馴染みがあるとは新情報です

 

──こんど食べにいってみますか?

 

親友「いいえ、遠慮しておきます。満足感を得られない謎の食べ物なので」