ついに発見してしまった。
いま風に言うなら “最適解” ってやつを。
究極に楽しい「家みつまめ」の楽しみ方を。
説明しよう。
まずこれが私が愛してやまない「みつまめ」だ。
スーパー (西友)に売ってる。
150円とかそこら。
この「市川食品」のみつ豆に出会ってから、私の “みつまめ観” がガラリと変わった。
私の中のみつまめが自我を持ち始めたとでも言おうか。
原材料、特に悪いもんも入ってない。
そのシンプルさは、まるで加工されていない生魚を買うようなもので。
で、中を開けると、
黒蜜、かんてん、以上。
まあ、このような小ざるにあけて
よく切りまして、
こうなるよね?
この次は添付の黒蜜だよね?
ここからが、羽鳥流。
研究に研究を重ね行き着いた “究極にして至高の家みつまめの楽しみ方” を今から皆に伝授する。
まず、その添付の黒蜜はポイしよう。
そして……
まったくちがう黒蜜を準備するのだ。
できるだけ高級な黒蜜を。
ちなみにこの宮古島の「笑顔になる美ら蜜」は、今現在における羽鳥みつまめ黒蜜ランキングの中でブッチギリなくらい不動の一位。
みつまめのために生まれてきたのでは……と思ってしまうほど、コヤツとみつまめはスイングする。
原材料さとうきびのみ、という潔さ。
それがダイレクトにうまさにつながっている。
で、これを……
いっちゃってください。
けっこう濃いめに。
──と、ここで、
フルーツをwithすることもやぶさかではない。
すさまじいゴージャス感。
「ついに天下取ったり」みたいな気持ちになるほど、このフルーツ缶詰は日常をブルジョワにするパワーを秘めている。
しかし、
「かけそば」的に、「素みつまめ」を楽しむのも実に良い。
いやむしろ、この食べ方が究極とも言える。
なぜなら、もろに黒蜜の味が楽しめるからである。
飾り気のない、ありのままの蜜とかんてんが織りなす即興ジャズ。
ものすごいレベルの高いジャズバトルを観ているような。
あまり邦楽に詳しくないわたしだけど、あえて日本のアーティストにこれを例えるとしたら……
アルフィーの坂崎幸之助が、久保田利伸とビートルズを歌う、みたいな。
藤原喜明と木戸修のグラップリング3本勝負、みたいな。
鈴木雅之と玉置浩二がマイケルジャクソンを歌う、みたいな。
松田聖子と中森明菜がwinkを歌うみたいな。
なんかもうエロティックに感じるほど生々しいカラミを感じるわけです。
もしもこれが添付の黒蜜なら、いつもどおりの日常が待っている。
それはそれで美味しいのだけれど、日常の壁からは越えられない。
それを「別黒蜜」にするだけで。
あえてコラボをけしかけるだけで、
一気に非日常になるわけである。
とんでもなくジャジーな「家みつまめ」に変身するわけである。
この食べ方、家でしか楽しめないというのもある。
また、これを知ってしまうと、どんどん「黒蜜」の世界に興味が湧いてくる。
旅先で「ご当地黒蜜」とかないか探したりもする。
幸か不幸か、サウナのサ活ならぬ、「み活」が始まってしまうのだ。
幸せを探す旅が始まってしまうのだ。
楽しくてしょうがない旅が。
これを知ってしまったがもう最後。
あなたは、もう、戻れない。
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