「この贅沢もの!」と批判を浴びるかもしれない。
「見損なった!」と言われるかもしれない。
炎上するかもしれない。
でもオレは正直に言う。
宣言する。
オレはヤクルトはヤクルトしか飲まない。
オレはもう、「ヤクルトみたいな飲料」は買わない。
ヤクルトの半額ほどで売っている「ヤクルトみたいな飲料」は飲まない。
「ヤクルト」しか買わない……!
もちろん、昔は非ヤクルトも買ってた。
それこそがデフォだった。
オレの中のヤクルトは「ヤクルトみたいな飲料」であり、オリジナルのヤクルトなんかは、たまに行くおばあちゃんちで飲むだけの高級品だった。
うまいなぁ〜と思ったのは、おばあちゃんちで飲むからだと思っていた。
ところが。
あるとき、ちょっと贅沢してみようと、オリジナルヤクルトを買ってみた。
今までの2倍のお金を出して、同じ量のオリヤクを購入。
この時の「オレはいま、すさまじいブルジョワなことをしている」という感覚は今でもハッキリと覚えている。
緊張のあまり脇汗がツツーっと脇をつたった。
まるで自分が花輪くんになったかのような、そんな錯覚さえ覚えたものだ。
帰宅して、飲んでみた。
当然、うまい。
そして、冷蔵庫に余っていた「ヤクルトみたいな飲料」も立て続けに飲んでみた。
すると……
!!!!!!!!??
もう一度、オリジナルワン(ヤクルト)を飲んでみた……
!!!!!!!!!
違う……!
明確に、違う……!
比べてわかる真ヤクルトの「格」……!
この日からだ。
私が「真」のヤクルトしか飲まなくなったのは。
この日からだ。
私が少しだけ大人になったのは。
ヤクルトはヤクルトに限る。
たとえ高くても。
比べたらわかる。
なぜ高いのか、が。