羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

チャンスはいきなりやってきて、迷わず乗らなきゃ掴めないって話

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日、とある職人をやってる知人より電話にて相談を受けた。

若い頃から職人の道を歩んできたわけではなく、少し遅めのスタートながら、道を極めようとする、ほぼ同年代の職人さん。

 

 

2方向から誘いがあると。

 

 

ひとつは「王道」。

国内の、一流とも言える場所にある店からのお誘い。

腕は確かな磐石のスタッフと共に、店を任される。

安定と、安心が、そこにはあるだろう。

 

 

もうひとつは、「茨の道」。

海外の、これから発展するであろう某国の、これまたすごい場所にある店からのお誘い。

しかも誘ってくれたのは、その業界では大物中の大物。

不安と、試練が待っているだろう。

 

 

どちらにすべきかと。

あと数時間で答えを出さねばならないと。

参考までに私の意見を聞きたいと。

 

 

 

 

 

そんなの決まってる。

 

 

 

 

 

茨の道だろと。

 

試練の方だろと。

 

 

王道を選んだら、きっと上手くいくであろう。

キャリアとしても申し分ない。

 

 

しかし。

 

 

茨の道の方は、おそらく王道の10倍は大変だけど、10倍のスピードで経験値も積めるだろう。

もちろん、超大物からの誘いは、さぞかし怖いだろう。

しかし同時にチャンスでもある。

 

緊張して、集中して、真剣にやって、生きるか死ぬかくらいの状況になるだろう。

でも、それを超えたら、とんでもない経験値が手に入る。

そんじょそこらのキャリアでは太刀打ちできないほどの「経験値」が手に入る。

腕一本で生きる我々のような人間、経験こそすべて。

そんなチャンス、めったに回ってくるものではないぞと。

 

 

いいかい?

 

 

人生を変えるほどのチャンスってのは、いつも「いきなり」やってくる。

考える猶予なんて、ないほど「いきなり」。

そのチャンスに、瞬時に覚悟を決めて乗れるかどうか。

それがチャンスをモノにできる唯一の道なんだよと。

 

 

そんなことをアドバイスした。

 

 

 

チャンスってのは、ただ待ってても絶対に来ない。

サーフィンに例えるとわかりやすい。

 

安全な浜辺にいても水はない。

浅瀬にいても波は来ない。

波を越え、波を越え、沖まで行かなきゃ波には乗れない。

でも、沖でボケ〜っとしてても波には乗れない。

いつ良い波が来ても良いように、準備して、準備して、様子を見て、準備して。

良い波が来るまでひたすら待って、もがいて、耐えて。

そしてビッグウェーブが来たら、勇気を出して迷わず乗る。

考えてる暇なんてない。

覚悟を決めて、迷わず乗る。

 

そんな大波が今、来てるんじゃないの? と。

 

ビッグウェーブに乗るためには、日々の「準備」が絶対に必要。

いつでも乗れます、ってくらいに日々コンディションを整えていることが重要。

そんな努力と行いを、お天道様は絶対に見ているからこそ、いきなりのチャンスが巡ってくる。

この職人さんも、日々修行していたからこそ、2方向からビッグチャンスが巡ってきたのだと私は思う。

 

 

 

 

翌日。

 

 

 

その職人さんよりLINEが入っていた。

「茨の道」を選んだと。

1ヶ月後には海外だと。

このスケジュール感もいきなりすぎるけど、人生を変えるほどのチャンスってのはそういうもんだと私は思う。

きっとこれから凄まじい経験を積み、一年後には今の10倍はタフで魅力的な職人になっていることだろう。

がんばれ!

心から応援している。

 

 

私も、いつ (ネタ的な)ビッグウェーブが来ても対処できるよう、日々準備は怠っていない。

9年前のLINE乗っ取りの時みたいに、何かデカいのが来たらいいなと思いつつ、キョロキョロ、プカプカと浮いている。

もがきながら。