せつないとき〜。
クレジットカード会社から「引き落とそうとしたのに口座に金がなかったぞ」という怒りのハガキが届いたとき〜。
ほんの少しだけ足りなかったみたいで。
その引き落としと同日にお給料が振り込まれたけど後の祭り。
「もう間に合わないからコンビニで払え。さもなくばクレカを止める」みたいなことが丁寧な言葉で書いてある。
せつなし。
そんなつもりではなかった。
ただ、1日、いや、数時間、ほんの入れ違いで間に合わなかっただけ。
このせつなさ、何かに似ている。
ほんの少しの計算ミスでウンチを少しだけ漏らしてしまった時のようなせつなさがある。
誰の責任でもない目の前の悪夢。
あと一日待ってくれたら。
もしくは、あと一日早く給料が振り込まれてたら。
こんな面倒なことにはならなかった。
というか。
私の口座、ギリギリすぎるのだ。
いつもギリギリすぎるのだ。
引き落とし時期が迫り残高が足りないことがわかると、分散していた別の口座からメイン口座に振り込み×2口座ぶん……と、自家中毒ならぬ「自家サラ金借金返済で駆け巡る」みたいなことになったりもする。
その意味のない資産の移動で、せっかく数回ぶんある「無料振り込み枠」も無駄に消費していく。
ちょっと足りない気味なのだ。
もっと稼がねば。
なんとかしなきゃ。
なんとか、する。