羽鳥商店

GO羽鳥(マミヤ狂四郎)の自由帳。

【旅4】親切を受け取るかの判断

f:id:gohatori:20221129062703j:image

移動、移動、とにかく移動。

電車に乗ってバスに乗って。

そして最後は徒歩で数キロ。

なんで辺鄙 (へんぴ)な場所にホテルをとっちまったんだ……と思いながらテクテクと歩く。

 

しかしスマホ (Googleマップ)は本当に便利。

旅の革命といっても過言ではない。

Google様に従って歩けば、ルートはもちろん、残りの距離まで表示されるのだから。

 

そして……あと400メートル!

 

そんな時、今回のイベントが発生した。

バイクに乗ったおじさんが話しかけてきた。

「どこに行くんだ?」

「ホニャララホテルだよ」

それは近い。乗せていくよ。さあ乗りな!

 

──迷った。

 

ついさっきまで雨が降っていたためシートが濡れていた=ここに座ればケツが思い切り濡れる……という迷いもあったが、“なにかたくらんでいるのでは?” という迷い。

 

目的地に着いて「ハイ、お金」のパターンもある。

違う場所に連れて行かれるパターンもある。

しかしながら、単に本当の親切である可能性もある。

 

迷う。

 

が、0.5秒ほど迷った末、私は「いや、歩いていくよ。ありがとうね」と言い断った。

なぜなら、のこり400メートル歩けばもう着くのだ。

これが2キロとかだったら、かなり迷っただろうが、のこり400メートルなら歩いて行った方が無難。

 

おじさんは、「そうか! オッケー」と言い、走り去っていった。

去り際、悪い感じではなかったから、自然な断り方ができたと思うし、なんとなくだが、本当にいい人だった可能性が高い。

ごめんね、おじさん。

 

旅はこういうシーンの連続。

私は今、旅をしている。

 

時空の旅人

時空の旅人

  • 戸田恵子
Amazon