知人が一人暮らし用の部屋を都内で探してるとのことで、いろいろなアドバイスをした。
相場とか、探し方のコツとか。
私の経験をふまえた結論を言えば、賃貸に関しては「ネットはあくまでも参考程度に」で、「住みたいエリアの不動産屋さんに直に行け (掘り出し物が出てくる可能性が高いから)」なのだけれど、そんな話をしてる最中、治安の話にもなった。
過去に私、治安の悪いエリアのマンションに住んでいたことがある。
また、同エリアの別マンションに頻繁に出入りしていたこともある。
部屋自体は問題ない。
ただ、どちらのマンションにも共通していたのが「マンション内のゴミ置き場」の荒れ方だ。
どんなに厳しく注意書きが貼ってあっても、まったくそれを守ろうとはせず、地獄のような状態になるのだ。
具体的に、ゴミ置き場がどうなるのか先に書いておこう。
手前からゴミが積まれていくのである。
奥に十分なスペースがあるのに、手前から積まれていくのである。
ゴミ置き場のドアを開けたらゴミが胸くらいの高さまで積まれていたこともあった。
ドアを開けたらゴミが自分の方に雪崩れてきたこともあった。
なぜこうなるかというと、誰かが「ドア開けて、ゴミ捨て場に入ることなく、そのままポイ」するからである。
最初の時点で荒れてしまうと、次の人も手前にポイ。
また次の人も……となり、奥にスペースがあるのに「手前がゴミの山」になるのだ。
さらに分別とかも、まったくされておらず。
ペットボトルもビンも缶も全部一緒みたいな。
明らかに粗大ゴミみたいなモノも無造作に投げ込まれ。
また、手前にゴミが積まれているからゴミ置き場に入ることもできず、ゴミを捨てるためにゴミ袋を放り込まなければならなくなる。
投げ込まれたゴミ袋が奥の方には散乱し、中身が出ちゃってるのもある。
本当に地獄のような状況だった。
もっとも住んでいる人に外国人が多く、そしてかなりの部屋が「民泊」として外国人旅行者に利用されているようなマンションだったのだから、注意書きが「読めなかった」という可能性も高い。
だが、外国人ではない、日本人の住人たちもルールを守っている感じではなかった。
私の住んでいたマンションの日本人の住人は、夜の仕事 (女性は水商売、男性はホスト)の人が多い印象。
仕事上、生活が荒れがち、みたいなこともあるかと思うが、そんな荒れ具合がそのままゴミ捨て場に現れていたような気がする。
そのような環境に身を置いていると、おのずと心も荒れてくる。
生活が「雑」になってくるのだ。
我慢ならず、私は数年で引っ越しした。
引越し先のマンションのゴミ置き場は、「お掃除のおばちゃん」が管理してくれていた。
いつもキレイ。
なので出し方もキレイに。
自然と生活も丁寧になり……。
良い事づくめだった。
ゴミは、生活をあらわす。
ゴミは、治安もあらわす。
ということで、もしも賃貸マンションなどを探していて、候補のマンションに「ゴミ置き場」があったとしたら、必ずチェックした方が良いと思う。
どんな人が住んでいるのかは、ゴミ置き場や、ゴミ捨て場を見たら、よくわかるから。