やれ簡単にシミが取れるとか。
やれ歯が真っ白になるだとか。
やたらと「漠然とした不安」を煽るやつとか。
どう考えても嘘臭い怪しい中国産の商品とか。
そもそもニセモノとか。
「どーしてGoogle広告でそんなのが通るのか」ってくらいヒワイなやつとか。
私はそれらを「汚い広告」と呼んでいる。
画像も、文言も、やり方も、全てにおいて汚い。
インターネットを汚すための存在とさえ思う。
見つけ次第、「広告を制御する側」からブロックしている。
もう二度と出てこないように。
まるで庭の雑草を刈り取り、除草剤を噴霧するがごとく。
しかし。
刈っても刈っても、新たな雑草が出てくる。
同じ広告主なのに、ドメインを変えたりして、ブロックをくぐり抜けてきたり。
はたまた、チェックの行き届いていない時間帯に表示されたりもする。
見つけ次第、ドメインごとブロック。
本当に雑草を刈り取って除草剤をかけて、雑草を刈り取って除草剤をかけて……の繰り返し。
そんな「広告メンテナンス」をしていないサイトなどは、雑草ボーボー、まるで廃墟の中庭みたいな状態になっている。
たとえコンテンツが良かったとしても、ちょいちょいインパクト強め (下品)な「汚い広告」が表示されるので、内容が頭に入ってこない。
そのメディア自体もダーティーな印象になっていく。
なんというか、ゴミ捨てルールが崩壊した街の治安がどんどん悪くなっていく……みたいな状態とよく似ている。
なのでとにかく日々、できる限り、キレイに保つしかないのである。
しかし先述の通り、それでも抜けてくるのが雑草。
毎日毎日、新たなドメインを指定しブロックしているが、そのうち「ブロック上限500ドメイン」を突破してしまうのでは?って勢いで “汚い広告も攻めてきている” のである。
もうこれほとんど迷惑メール。
広告枠に出現する迷惑メール。
事実、詐欺サイトに誘導する詐欺広告も出稿されている。
それらを必死に食い止める管理者。
飲食経験者ならわかると思うが、たとえ毎日お掃除していても、うっかり厨房に迷い込んでしまったのか突如として出現してしまったGやNを、なんとしてでもお客さんのいるホール側へ出すまいと全力で食い止める状態というか。
今、もう本当に、インターネットは汚染され尽くしている気がする。
ある種の「パンデミックみ」さえ感じる。
広告を受け付ける側(GoogleやYahoo!や各SNSとか)が本腰入れてなんとかしないと、もうどうしようもない状況になっている。
そこそこ広告がキレイなところは、たぶん毎日欠かさず掃除している。
毎日とは言わずとも、できる限り目を光らせている。
それでも、もし、「汚い広告」が表示されたらゴメンナサイと言うしかない。
決して押さないようにしてください。
できる限り、摘み取っていくので。
気持ちよく閲覧できる世界を作っていくので。
お掃除係が、見えないところで、毎日必死に奮闘しているので。
決して表からは見えないかもしれないけれど。
2023年。
インターネットの海は、まさしく「海洋汚染」な様相を呈している。
波も大時化 (おおしけ)。
波風立たぬ凪 (なぎ)でも困るが、どこから手をつけたら良いのかわからぬほどネットの海は荒れ放題。
しかし、それでも航海しなくてはならない。
巨大船の相次ぐ転覆を横目で見ながら。