このところ、なぜか無性にピーマンが食べたくなっており、チンジャオロースみたいな料理をよく作っているのだが、外せないのがタケノコ選手。
だが、スーパーでタケノコを買うとき、いつも「うぬぬ」となるのである。
できれば国産のが食べたい。
どんな食材であろうとも国産のが食べたい。
しかし、
九州産、税込302円。
九州のもっといいやつ、税込518円。
無理。
よって、
中国産の細切り (税込139円)を選ばざるを得ないのである。
別に私は「国産でないと絶対イヤ」というわけではない。
だが、できれば国産。
なぜなら圧倒的に美味いから。
クオリティもケタ違い。
それを腹に入れるとなれば、なおさら “良いもの” を選びたい。
もうひとつ、こと “中国産” においては怖い思い出もある。
──あれは今から20年ほど前。
ちょっと言えない某国を旅していた私は、とある裏社会の人間と知り合った。
彼は言った。
「日本で売ってる乾燥シイタケは食べない方がイイぜ。そのうちニュースになると思うよ」
「オレは作っているところも見てきたけど、とてもじゃないけど皆には見せられないね」
「あんな危険なもの、食べたらヤバイよ(笑) オレは絶対に食わないね」
その言葉の翌年くらい。
日本で乾燥シイタケの産地偽装がニュースになっていた。
日本産とうたいながら中国産だったと。
たぶんこれが、国をまたぐ大規模な産地偽装問題の先駆けだったように思える。
それ以上のことは報じられていなかったが、あのとき彼が言っていたことがドンピシャで現実になっていた。
おそらく彼がまさに関係者だったのだろうけど、怖くてそんなこと聞けなかった。
彼が見てきた「乾燥シイタケの加工現場」とは、どんな光景だったのか。
「オレは絶対に食わない」と関係者本人が断言するほどの加工とは……。
今となっては過去の話だが、どうしてもその時の思い出を“中国産” から連想してしまうのであった。
ちなみに、タケノコと同じく、どうしても国産のを買えないものがある。
それはニンニク。
でも中国産からは逃れられている。
ニンニクには、「スペイン産」があるからだ。
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