ほとんど毎日、2人のケニア人と英語でチャットしてる。
ひとりはマサイ族の戦士ルカ。
ひとりはガンバ族のタクシー運転手チャオス。
挨拶だけの日もあるし、語り込む日もある。
すべて英語で行うのだが、決して英語の練習にはなっていないと思う。
なぜならば。
私を含め、3人それぞれの英語が独特すぎるから。
ルカとチャオスに共通しているのは、スペルミスをしたままの英語を使ってくるということ。
翻訳機にかけたら意味不明な意味になるのは日常茶飯事。
何をどうスペルミスしているのか予想&脳内変換するところから始まる。
たとえば。
チャオスお得意の間違いは、ハングリー (hungry)をアングリー (angry)って書いてくること。
え? 怒ってんの? みたいな。
でも、全文を読むと怒ってない。
たんに腹が減ってるだけ。
なのでいつも、「これハングリーだよね?」と聞き返す。
そしたら「ハングリーでした」と。
理解はしている。
でもいつも間違える。
対するルカの得意技は、いろんな単語を繋げること。
例えば。
i go to school って言いたかったとしよう。
ルカはこう書く。
igo to school
つなげちゃう。
もちろん翻訳機にかけても翻訳されない。
なので、分解するところから始まる。
この単語はホニャララとホニャララのドッキングだな? みたいに。
あとルカは、スラングみたいなのも使ってくる。
because を coz とか。
yapとかも使ってくる。
もう慣れたけど、最初は本当に意味不明だった。
対する私の英語も、たぶん独特。
簡単な単語しか使わず文を組み立てていく。
なぜなら知ってる単語の数が絶望的に少ないから。
翻訳機で作った英語を送るときもあるけれど、その単語すら簡単なのに書き直す。
知らない単語を送るの怖いから。
なので知ってる単語しか使わない。
こんな感じでメチャクチャな英語を使う3人なのだが、いつも最終的には意思疎通できている。
不思議と通じるのだ。
流石に我々の付き合いも長いから。
もう5年くらいになるのでは。
ルカが何考えてるのかもだいたいわかるし、チャオスが何考えてるのかもだいたいわかる。
遠く離れた場所にいるけど、ほとんど毎日、チャットしてるから。