だいぶ前、園芸系のYouTubeを見ていたら、とても興味深いことを園芸マスターが解説していた。
植物の根というものは、水がないときに成長するそうな。
水を求めて根を伸ばすそうな。
だからよく「植物に水をやりすぎるな」というのだと。
満たされていると成長しないから。
挙げ句の果てには根腐れを起こすから。
もちろん水がなくなりすぎたら枯れる。
でも適度なハングリー状態が植物を成長させるのだそうな。
ほんのわずかな水という名の希望を求め、根という名の手を全力で伸ばすかのように。
これは人間でも同じなのではと私は思う。
マサイ族の戦士ルカもよく言っていたけど、水があることを当たり前だと思ってはいけない。
なにごとも当たり前だと思ってはいけない。
恵まれていることに気づかなければならない。
感謝の気持ちを忘れてはならない。
実は恵まれているのに恵まれていないと思いこんでいることほど不幸なことはない。
感謝の気持ちを忘れたら根性が曲がる。
根性が曲がった行いをすればするほど腐っていく。
そう、人間も根腐れする。
日本は変な国だ。
海外に行くとよくわかる。
良くも悪くも変な国だ。
だめなところもある。
多々ある。
だが、恵まれているところは恵まれている。
そこに気づかないで生きていたら不幸になる。
根腐れする。
私はまだまだ根を伸ばしたい。
葉を広げ、太陽を浴び、光合成をし。
あえて乾いた土壌に足を踏み入れ。
水を求めて思い切り全力で手を伸ばし。
外からは見えないが鉢の中は根だらけになっていくと思うから器も大きいものに変えてゆき。
いつかドでかくド派手な花を咲かせたい。
見る者すべてが楽しい気持ちになるような花を。
慢心せず。
感謝を忘れず。
一生懸命、全力で。
楽しみながら経験を積んで。
私はまだ花を咲かせようとしている。
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