まったくチャーハンってやつは。
世界中どこにでもあり、どれもうまい。
しかし、こと日本国内のチャーハンになると、大きく分けて二分すると思う。
日本のチャーハンか。
中国のチャーハンか。
中国を旅していた人ならわかると思うけど、中国には中国のチャーハンがある。
まあ本格中華のチャーハンがそれの一部。
一方、日本のチャーハンは、マルッとカポッとあんな形状のチャーハンだと思う。
ある意味、私はこれを「焼き飯」だとも思う。
どちらが好みかと言われたら、日本のかなぁ。
中国のチャーハンが奥深いのは当然だとして、日本のチャーハンも奥深い。
チェーン店中華以外の「町中華」は、けっこうどこも違う味で。
ラーメン屋さんなのにやたらとチャーハンが美味い店があったりもし。
なかなかチャーハンの世界、楽しいのです。
そういえば中国を旅してた時、よく「人のチャーハン」を食べた。
お店ではなく。
たとえば「宿のマスターが作るチャーハン」とか。
「宿の女将が作るチャーハン」もあったし、「宿の長老が作るチャーハン」も食べた。
驚くべきことに、全部違うチャーハンなのだ。
それを言ったら日本のチャーハンも全部違う味だけど、とにかく日本よりも中国の方が「チャーハンが身近な存在」な気がした。
大人たるもの、チャーハンが作れるのが当然、みたいな。
なので、ひとそれぞれのチャーハンの味がある。
14億通りのチャーハンの味がある。
そんなのを感じた。