あれよあれよと言う間に一週間。
突如として「糸ようじ」が習慣化した。
これまで何度か使ったことはあるけども、ここまで続いたのは人生初。
もしかしたら、このまま習慣化するのかも?
ことの発端は逆方向のアプローチだった。
「やったほうがいいよな……」と買っておいた糸ようじ。
しかし一切使わぬまま一年以上が経過しようとしていた。
もうこれ使わなくないか?
単に棚のスペースを圧迫することになってないか?
よし、捨てよう。※
でも、もったいないので捨てる前に一度使ってみよう。
……あれ?
なんかイイ。
でも次に使ったら捨てよう。
※くりかえし
──という、糸ようじにとっては、まさに生きるか死ぬヒヤヒヤの崖っぷち攻防が数日間繰り返され、4日ほど経つと「やったあとに口をゆすぐのが気持ち良い」の快感が忘れられなくなり、今ではもう「やらないと気持ち悪い」になっている。
なんと言うか、「歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらったあとの、歯の裏側の感触」を舌で感じることができる。
それが非常に気持ち良い。
もうひとつ嬉しいのは、バッチリ歯を磨いた直後なのに、糸ようじやってグチュグチュペーしたら細かいカスが出てきた時。
黒コショーみたいなカスが出てきた時。
そんな時「やったー!」とか「やってよかった!」と思うのである。
この嬉しさが、このまま続くといいな。
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