そもそも論である。
容疑者はやはり「髪の毛の詰まり」であろう。
そいつを溶かそうと躍起になっていたが、そもそも、もっと単純にゴッソリ取れるのではないかと。
つまり、あの分解できないと思い込んでいた排水口、実は分解できたりして、正式な掃除の仕方があるのではないかと。
そう思い、ユニットバスの説明書を引っ張りだしてきた。
調べてみると──
ここだな。
書いてあるのはここだけ。
そして──
綿棒かピンセットぉぉ!?
綿棒かピンセット!
綿棒かピンセット……!
つまり、「分解はできないよ」と。
「ほじくりなされ」と。
それが正式な見解なのであれば──
やるしかなかろう。
ホジホジ……
クイッ、クイッ……
ホジホジ……
カチャカチャ……
……
ホジホジ……
──結局、
何も取れず。
つまってるものは、何も無かった。
【つづく】
【バスタブ水はけ物語】
第一話
バフタブの水はけが悪すぎるので「パイプ洗浄剤ピーピースルー」をまるまる1瓶使ってみた結果 - 羽鳥商店
第二話
風呂の水はけの悪さが直らんので「パイプユニッシュPRO」をまるまる1本使ってみた結果 - 羽鳥商店
第三話
風呂の水はけ問題、そもそも排水口を分解できるのでは? と説明書を調べてみた結果── - 羽鳥商店
最終話