かなりレアケースだと思うけど、信じられないことが起きた。
洗濯機を回してたら、「カンカンカンカン」と何か金属的なものが当たっている音がスゴイ。
近所迷惑くらいの勢いでカンカンカンカン!
YOSHIKIの高速ビートばりに何かが洗濯機の内部を乱れ打ちまくっているのである。
いちどストップさせて、確認。
特に何もヘリとかには当たっていないし、洗濯物のバランスが偏ってる感じでもない。
なんだ?
どこのYOSHIKIがカンカンしてるんだ……?
──と、3回めの中断チェックの時、ようやく原因が分かった。
写真だと見づらいかも知れないけれど、よーく目を凝らして確認してほしい。
何がYOSHIKIだったのかと言うと──
ズボン、いや、パンツ?
正確にはスラックス。
しかもオシャレな「ナノユニバース」の黒スラックスの前面内部にある「紐の先端」だった。
当初、このナノユニバースのスラックスをZOZOTOWNで買った時、試着もせずに通販したもんだから「シックなスラックスなのに紐あるの?」と少しカルチャーショックを受けたのだが、他のオシャレなメーカーのシックなスラックスも「紐付き」な商品があったので、これはこれでメジャーなタイプなのだろう。
んで、問題なのは、このナノユニバースの「紐の先端」が、”金属で覆われていた” ということ。
のり的な、プラスチックコーティング的な、いわゆるよくある「紐の先端」ではなく、オシャレに「金属の先っちょ」で覆われていたのである。
その金属の先っちょが……
なんと、洗濯機内部の「穴」にホールインワンしていたのだ。
このせいで世界的ドラマーYOSHIKIが出動。
日立の洗濯機ビートウォッシュのビートが早まるにつれ、とんでもない高速カンカンを叩き出していたのである。
まぁ、でも抜けば良いだけの話。
そ〜れっ……と抜きに入るが、
一向に抜けない。
20分ほど、あらゆる角度からの抜きを試したが、全く抜けず。
入ったのだから抜けるはずなのだが、何をどうやっても抜けないのだ。
なぜ抜けないのか完全に意味不明。
救急車を呼びたくなるほど抜けない。
なので、ホールインワンしていない側の「金属の先っちょ」を穴の中に入れてみたところ……
なんと、半分くらいしか入らないのである。
写真がないので言葉だけだとよくわからないかも知れないが、ようするに「普通に入れても最後まで絶対に入らない深さしかない」のである。
つまり、こういうことだ。
普通なら、どんだけ深く穴に入っても半分くらいで済む。
もしくは、入ったとしても、先っちょはそこまで硬くはないので回転の力でグニャリと曲がる。
ところがオシャレなナノユニバース。
余計なことに、先っちょを金属なんかにしやがるから、「半分くらいホールインワン → 何らかの拍子に、どこかに当たって引っ掛かる → 曲がったりはしないので、そのままスポッと内部に入ってしまった……」のだと思われるのだ。
図で書くとこうだ。
これは……マジで無理なのでは?
どうする?
穴を広げるステップドリル (タケノコドリル)とか使って、物理的に穴を大きくして抜いちゃう?
いやいやいやいや、10万以上の高価な洗濯機、そんなことはしたくない。
ならば、入った時に強い力が加わったのだと仮定して、こちらも強い力で様々な方向から抜きを試みるか……と、ラジオペンチでクイクイすること約5分。
スポッ!
ようやく抜けた!
よかった〜!
……と思いきや!
あれ?
金属が抜けとるやないかい!
つまり……
この穴と、そして鉄板奥の間に、「ナノユニバースのスラックスの紐の先端についていた余計な金属」が取り残されている状態に……!
なんなんだナノユニバースまじふざけんじゃねえよ……!
つうか試着もせずにZOZOTOWNなんかで買うんじゃなかった……!
──と、なぜか怒りの矛先がナノユニバースとZOZOTOWNに向かってしまう、感情コントロールが未熟な私なのであった。
今度から、紐付きのズボンはネットに入れて洗うことにする。
忘れたい、金属の存在。
そして、今後も、何事もなく洗濯機が稼働してくれることを祈る。
皆様もお気をつけください。
滅多にないとは思うけど……。
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