どこの国からでも、帰国時、これまで貴重な情報源だったガイドブックをリュックの奥底にしまう時が好きだ。
ふ〜、終わった〜、という。
もうあとは帰るだけだからガイドブックいらない〜、みたいな。
わたしがガイドブックをしまうのは、帰国便の搭乗ゲートの椅子んとこ。
出発までの時間、帰国に向けての支度をする。
今まで「その国仕様」だったお財布から、現地のお金を抜いて、日本のお金やカードを入れて日本仕様に戻したり。
今までカバンの奥底にしまっていた「家のカギ」を、今度は出しやすい場所にうつしたり。
徐々に徐々に、日本に帰国するための支度をするのだ。
それでもまだ時間が残っていたら、撮った写真も整理する。
縦なのに横になっちゃってる写真とか回転させたり。
いらない写真は削除したり。
帰宅したら、すぐに荷解きをする。
洗濯物を洗濯機にぶち込んだり。
持っていったものを、元の場所に戻したり。
でもガイドブックは、本棚にはしまわない。
記事を書き終えるまでは、いろいろ参考にするから、身近なところに置いておく。
記事を書き終えたら本棚にしまう。
なのでわたしの場合、記事を書き終えるまでが旅なのだ。
仕事がらみの旅の場合。