やってた。
私が「ホーチミン旅」のルーチンコースにも入っているプリンの名店「キムタイン」、やってた。
この店はプリンも牛乳も美味いけど、なかでも一番は「ステーキ」だと思う。
パテが添えられたステーキを、バケットと一緒に食べる。
すさまじく美味い。
あまりにも美味しいので、自分流にアレンジした「ハトタインステーキ」として食べまくっていた時期もあるほど。
※↓参照
前に行ったのは2020年3月13日。
まさに「世界的にコロナが始まるか?」といったタイミング。
事実、私が帰国した翌日からベトナムは鎖国に入った。
その時の写真は、私のiPhoneの「写真」の、かなり前の方に残されている。
このステーキを、よく覚えていてほしい。
ビフォーコロナの時には食べられたキムタインだが、「まさにコロナまっただなか」の2022年に行った時はお休みだった。
人の出も少ないし、観光客も来ないしで、閉めていたのだろう。
そして2023年。
やってる。
相変わらずの人気店。
もちろん注文したのはステーキとバケットとプリンなのだが、まず先に到着したプリンを食べて、私は言葉を失った。
味がしないのである。
私がコロナになったのではなく、本当に味がしないのである。
甘さもない。
美味しかったカラメルの味もせず。
きつねに摘まれた気分。
なぜこんなにも味のしないプリンを作れるのか。
そしてやってきたステーキとバケット。
私のミスで「目玉焼き付き」にするのを忘れていたが、まぁ良しとしよう。
だが、何か様子がおかしい。
まず、ジュージューいってないのである。
キムタインのステーキといえば熱い鉄板。
なのに、ものすごく「静か」なのである。
タマネギも変。
前までのステーキには入ってなかった。
庶民感はんぱない。
ステーキから「肉炒め」になった感ある。
さらに、バケットも変。
ボロッボロなのだ。
サクッを通り越して、崩れるようなボロボロさなのだ。
白いところも少し湿らせたラスクのようなカスカス感。
それでも、ステーキ+パテ+バケットは、まあ美味しかったけど……
なんかフツーの料理になっちゃった感。
見比べてもわかる。
ぜんぜん違う。
どうしちゃったんだキムタイン。
顔はキムタインなのに、中身 (心)が全然ちがう人みたいな。
私が作るプリンやハトタインステーキの方がキムタインしてる気がする。
閉めてた間に、シェフとか一新した?
そう思うくらい、ぜんぜん違う店だった。
もう私がホーチミンのキムタインに行くことはないと思う。
何があったんだ、キムタインに。
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