肛門を広げる手術は無事に終わった。
正確には「内括約筋側方切開術」というらしい。
これまでの経緯は以下↓を参照のこと。
まずは簡単に説明を受けた。
すると、局部麻酔かと思っていたら、なんとまさかの全身麻酔。
「寝ていたら、終わってますから」
9時30分。
手術着みたいなのに着替えて。
まさに「オペ室」みたいなところに通され、まずはあお向けに。
点滴を繋がれ、「それでは麻酔を入れますね」となり、その後、ゴソゴソとうつ伏せへ。
しばらく意識はあったけど、ふと気づいたら……うつ伏せだったはずなのに、なぜかあお向けで私は手術台に寝ていた。
「今はもう11時過ぎ」
えーっ!
完全に寝ていたし、何も記憶がない。
全身麻酔マジすごい。
私がグースカと寝ている最中に、すべての術式は終わっていたのだ。
どんな体勢で肛門をいじくられたのか気になるが、記憶にないので恥ずかしさもない。
いずれにしても、
「指1本やっと」から、「指2本スムーズ」に私はアップグレードした。
まさに目が覚めたらケツの穴のデカい男になっていたのである。
その後、ベッドから控え室のソファでしばらく休むことに。
ベッドから降りると、脚がガクガク!
まるで産まれたての子鹿のように、脚がガクガクするのである。
全身麻酔が残っているからなのか、それとも肛門を激しく工事したからなのか。
それからはソファで、15分ほど寝ていた。
手術後しばらく病院内で経過観察との話は事前に聞いていたので、『武士道』の本を持参したのだが、そんなの読む気力もなかった。
で、15分後、肛門からの出血などをチェックしつつ「着替えてOK」の許可が出た。
手術着を脱いで全裸になり……とこの時、私は驚いた。
なんと、肛門ではなく前の方。
正確には玉と竿を触っても、何も感じないのである。
他人 (男)の股間を生で触った時の、あの感触……。
※触ったことあるんか〜い。
もうひとつビックリしたのは、肛門部分の保護である。
大きなガーゼみたいなので肛門をカバーし、そのガーゼを大きな絆創膏で「X」の字にとめられている。
手塚治虫先生の漫画『三つ目がとおる』の主人公・写楽保介がおでこに付けているデカくて白い「X」の絆創膏が、そのままケツに付いている感じだ。
それゆえ、パンツを履いても、肛門付近がガーゼの厚みでモコっとしている。
何も知らない人が私の尻を見たら「あちゃ〜……」と、かわいそうな目で見てしまうようなモコり具合。
帰りは、先生の助言通りタクシーをつかまえて帰った。
というより、こんなモコモコ尻で歩くことは困難。
「今日は、とにかく、じーっとしていなさい」
先生に言われた通り、今日はじっとしていよう。
※↓その後の経過
【危機一髪】肛門を広げる手術後初の排便時に大変なことになった - 羽鳥商店
|