ここに至るまでの物語も充実しているのだけれど、長いので最後にまとめるね。
まずは先に、作り方をチャチャッと紹介しちゃう。
必要なものは上記の写真の通り。
箇条書きで書くと、
・焼き鳥にできそうな鶏肉 / 焼き鳥の肉(豚肉 / 豚串でもいい)
・甘くないヨーグルト
・MDHのタンドリーバーベキューマサラ(TANDORI BARBEQUE MASALA)
・にんにくおろし
・塩
以上。
んで、作り方はビビるほど簡単。
・ヨーグルト200gくらい
・MDHのタンドリーバーベキューマサラ大さじ3
・にんにくおろし適量
・塩小さじ半分くらい
を混ぜて〜
お肉を入れて、まぶして、
デカいフライパンに入れて、
フタしながら中火で適当に火を入れる。
蒸し焼きみたいな感じ。
たまに様子見て。
ひっくり返したりもして。
んで、水気がある程度飛んだら完成。
私はほとんどこれをお弁当用(それも、カレーピラフとかのおかず用)にしているのだけれど、
こんな感じとか、
こんな感じ。
すっごく美味しい。
レシピはここまで。
おわり。
んでね。
ここからが、このレシピに行き着くまでの歴史。
まず、かつて、新大久保に「ナスコフードコート」っていうハラル料理のお店があって、その店頭で売っていた
「バーベキュー串」に大ハマりしたわけ。
2021年ごろかなぁ。
ちょうどコロナが始まった頃みたいなタイミングだった気がする。
んで、あまりにも食べまくっていたら、とあるフォロワーさんからインスタのDMで、
こんなメッセージが。
要約すると、このフォロワーの男性は、果敢にもアラブな店主や店員さんに「どうやってこれを作っているのですか?」と聞き込みしまくり、やがて……
この2つのスパイスを教えてもらったと!
これ本当に貴重な情報。
本当に。
もちろんその時は丁重にお礼を言って、私はこのDMのスクショを何年も何年も熟成させておいた。
そして3年後の2024年、なぜか突如として作り始めたというわけ。
もちろん寝かせたDMを参考にしつつ。
なんで作り始めたのかというと、ナスコが火事で全焼しちゃったから。
もう二度と食べられないから。
なら自分で作るしかないだろうと。
なお、彼が教えてくれたスパイスのほかにも、あのバーベキュー串への手がかりを私は独自にゲットしていた。
かつて本当にヒマさえあればナスコフードコートに足繁く通っていた私は、あのバーベキュー串の「仕込み」の様子まで目撃ウォッチしていたのである。
まるで洗濯板を使って手洗いで洗濯する時に使うような、大きなプラスチックの「たらい」に、ドロドロとした液体がたんまり入っていた。
香りからして、それがヨーグルト系であることはすぐにわかった。
スパイスの混ざったヨーグルトであると。
そしてナスコのヒゲのお兄さんは、その中に「焼き鳥状態になった串肉」を次々と放り込み、ヨーグルト液をまとわりつけて、「いつでも焼ける体勢」の容器に保存。
それらを、あの炭火のコンロで煙モクモクで焼いていたといわけだ。
そんなこんなで今年の冬。
ナスコ再現の研究が始まった。
当然、インスタの彼が教えてくれた2種類のスパイスも新大久保を探し回り購入したが、現在パッケージはリニューアルされており、
上記のようなデザイン。
価格はともに3百円くらいだった気がする。
んで、ここからは、MDHのサイトや、海外のクッキングサイトを調べまくった。
最終的に参考になったのは下記のサイト。
Tandoori Chicken : Recipes : Cooking Channel Recipe | Bal Arneson | Cooking Channel
レシピ的にはタンドリーチキンのレシピ。
しかし私はタンドリーチキンを食べたことがないので、何がタンドリーチキンなのかよくわかっていなかった。
ともあれ、このレシピをベースとして、MDHのタンドリーバーベキューマサラや、ガラムマサラ。あとはカレー粉なんかも混ぜてみたりしつつ、
できるだけナスコフードコートみたいな感じで焼き上げた。
1種類1種類、混ぜては食べて確かめて。
ミックスさせたり配分を変えたり、本当に1歩1歩、確かめながら近づいてくような感じで。
この時のリール動画は、上記写真を押したら出てくるようにしてみたので、ぜひチェックしてね。
んで、ここまで部屋をモクモクにしまくって研究し尽くしたのに、結局、最終的には……
ガラムマサラもカレー粉も、五香粉もインド系のミックススパイスも使わず「タンドリーバーベキューマサラ」だけにした方がナスコに近づくとの結論に(笑)
また、いちいち煙モクモクの直火で焼くのも美味しいけど、どうせお弁当用にするなら、フタして蒸し焼きにしても全然うまいことも突き止めた。
※もちろん直火での焼き立ては、香ばしさも加わるので、そっちのほうがリアルだし美味しいけども。
結果として、ナスコのバーベキュー串とはかけ離れた料理になってしまったけど、私としてはこれで満足。
お弁当の時、少しでもナスコっぽい肉が食べられたらそれでヨシ。
なお、このレシピの話を知人にしたら、
「タンドリーチキンを知らなかった人間が、いろいろ独自に研究して行き着いた食べ物が、ほとんどそのままタンドリーチキンだった……というのは非常に興味深い」
と申していた。
これ、タンドリーチキンなのかな?
いまだによくわかっていないけど、うまいよ!
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